秀才少女104 ページ7
とある病院の一角。札には緑谷 出久様と書いてあった。
2日間。気絶と悶絶を繰り返し高熱にうなされた。
リカバリーガールが来て治癒を施してくれたり、警察が訪ねてきたみたいだが
何一つ覚えちゃいなかった。
「洸汰くん…無事かな…」
病院の一室上の空の声が響いた。
「あー緑谷！目ぇ覚めてんじゃん」
「え？」
ガラッと扉が開くとぞろぞろとクラスメイトの面々が顔を出す。
「テレビ見たか！？学校今マスコミやべーぞ」
「春の時の比じゃねぇ」
「メロンあるぞみんなで買ったんだ」
病室を訪ねてきたのはクラスメイトの皆。
「迷惑かけたな緑谷」
「ううん、僕の方こそA組みんなで来てくれたの？」
回らない頭でそんなことを聞いた。
「いや、耳郎くん葉隠くんは敵のガスによって未だ意識が戻っていない。そして、八百万くんも頭をひどくやられここに入院している。昨日丁度意識が戻ったそうだだから来ているのはその3人を除いた」
15人だよ」
「爆豪と照列屋
いねぇからな」
「ちょっ、轟…」
その言葉で一気に悔しいそうな悲しそうな顔をする。
そこで声を上げたのは1番悔しそうな顔をしていた切島だった。
「ダチが狙われてるって聞いてさ！なんっにもできなかった！しなかった！
ここで動けなきゃ俺、ヒーローでも男でも無くなっちまうんだよ」
八百万が敵の1人に発信機を取り付けた。受信デバイスを創ってもらい自分たちで爆豪、照列屋救出いくというのだ。
敵の襲来時、切島は施設の方にいたため大事な時に爆豪を照列屋を助けられなかったと悔いていた。
だが、それは切島だけが切に思っていることではない。
「切島落ち着けよこだわりはいいけどやっぱり今回は…」
皆ショックであり悔しいのだ。
だが、感情で動いていい話ではない。
「飯田が皆が正しいよ！でも、なぁ緑谷！！
まだ手は届くんだよ！」
ヒーローの本質たるお節介。
しかし…
「皆、爆豪くん、刻ちゃんが攫われてショックなのよ
でも、冷静になりましょう。どれほど正当な感情であろうとまた戦闘と行うというなら
ルールを破るというなら、その行為は敵のそれと同じなのよ」
梅雨ちゃんの言葉が病室に静かに響く。
__________________
このシーンは原作通りです。
梅雨ちゃんの言葉を書きたくて載せました。
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ルッカ - 感動しました！いや〜切ないっ！特に病院で泣き叫ぶシーンが心に深く残ってます。長編お疲れ様でした！ (2018年1月27日 0時) (
レス) id: e083ca4c6c (このIDを非表示/違反報告)
にゃるこ少佐(プロフ) - noirさん» 勿体無いお言葉ありがとうございます！とても嬉しいです。その言葉が次作の励みになります。また、機会があれば読んでくださいね！ (2018年1月8日 11時) (レス) id: 21caca4e2a (このIDを非表示/違反報告)
noir - 凄かったです！感動して、何回も泣きました。『心の叫び』みたいな時とそれを助けるような時が、特に感動しました。 (2018年1月7日 15時) (レス) id: 618fe150e5 (このIDを非表示/違反報告)
にゃるこ少佐(プロフ) - 緋乃さん» そんな、私には勿体無いお言葉ありがとうございます。無事完結することができました。これも影で密かに楽しみにしてくれていた皆さんのおかげです。ほんとうに、ありがとうございました！また機会があれば読んでやってください。 (2018年1月5日 9時) (レス) id: 21caca4e2a (このIDを非表示/違反報告)
緋乃(プロフ) - お疲れ様でした！最後は感動のあまり涙が出てきました…！このような作品を書けるのはとても尊敬します！次の作品お待ちしております！ (2018年1月5日 0時) (レス) id: 30e32a3a6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にゃるこ少佐 | 作成日時：2017年9月11日 23時
