秀才少女112 ページ15
「うぇぇ、これ本当に生きてるのォ？
こんな楽な仕事でいいんですかジーニストさんオールマイトの方行くべきだったんじゃないですかね」
「機動隊すぐに移動式牢を！まだいるかもしれないありったけ頼みます」
マウントレディ、ベストジーニスト。第2の敵の基地を壊滅させた彼ら。
「ラグドールよ！返事をするのだ」
「チームメイトが！息はあるのかよかったな」
「しかし、様子が…なにをされたのだ…ラグドール！」
事は終息へと向かう。
「ヒーローは俺たちなどよりもずっと早く動いていたんだな」
「すげぇ」
「さぁ、すぐ去ろう。俺たちにもうすべきことはない」
狭い路地へと侵入した緑谷たち。八百万の発信器が指し示す先はヒーローたちが壊滅させた。
八百万、飯田はここにいる意味はもうないと急かすように帰ろうとする。
そう、自分たちなどよりプロのヒーローが居るのだから。
「オールマイトの方かっちゃんはそっちにいるのか」
「オールマイトがいらっしゃるならなお安心ですわ。さぁ、早く」
「でも、照列屋さんがまだ…」
さぁ、早く。その言葉は何かが投げられ叩きつけられる音とともに消え失せる。
ズドンっドッドッ
ズズズ…
誇りを舞い上がらせるように無造作に飛んできたのは
「照列屋ちゃん！？」
虎の声にその場が凍りつく。
誰かが…敵がそこに居ると。
「…そこかっ」
ベストジーニストが繊維を飛ばす。
彼をはじめとするヒーローたちが動…
「ダメッ！！」
後ろ髪を引っ張られたように床に倒れこむ照列屋を見た。
顔には恐怖が滲み助けを懇願する。
ガクガクと震えながらも必死に何かから逃げようと這ってでも前に進もうとする。
「……逃げっ……ふぐ、ひっ…逃げ…」
「大丈夫だ…怖かっただろう。年端もいかない娘になんてことを…」
虎が軟体で抱きあげる。
カツンッ
「すまない虎前々からいい個性だと、丁度いいから貰うことにしたんだ」
「！？」
「動くなっ」
ギリギリと繊維を引っ張る。しかし、繊維の拘束は意味をなさないようにそれは近づいてくる。
「…だめっ…逃げて」
カツンッ
最悪が近づいてくることを。
「はぁ、落ちないか。君もずいぶん強情だね、照列屋。ああ、こんな身体になってからストックもずいぶん減ってしまってね」
カツンッ
「っ、止まれ」
体を引きちぎる勢いで糸を引く。
「まったく、せっかく弔が自分で考え、自身で導き出したんだ。出来れば、邪魔はよしてほしかったな」
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ルッカ - 感動しました！いや〜切ないっ！特に病院で泣き叫ぶシーンが心に深く残ってます。長編お疲れ様でした！ (2018年1月27日 0時) (
レス) id: e083ca4c6c (このIDを非表示/違反報告)
にゃるこ少佐(プロフ) - noirさん» 勿体無いお言葉ありがとうございます！とても嬉しいです。その言葉が次作の励みになります。また、機会があれば読んでくださいね！ (2018年1月8日 11時) (レス) id: 21caca4e2a (このIDを非表示/違反報告)
noir - 凄かったです！感動して、何回も泣きました。『心の叫び』みたいな時とそれを助けるような時が、特に感動しました。 (2018年1月7日 15時) (レス) id: 618fe150e5 (このIDを非表示/違反報告)
にゃるこ少佐(プロフ) - 緋乃さん» そんな、私には勿体無いお言葉ありがとうございます。無事完結することができました。これも影で密かに楽しみにしてくれていた皆さんのおかげです。ほんとうに、ありがとうございました！また機会があれば読んでやってください。 (2018年1月5日 9時) (レス) id: 21caca4e2a (このIDを非表示/違反報告)
緋乃(プロフ) - お疲れ様でした！最後は感動のあまり涙が出てきました…！このような作品を書けるのはとても尊敬します！次の作品お待ちしております！ (2018年1月5日 0時) (レス) id: 30e32a3a6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にゃるこ少佐 | 作成日時：2017年9月11日 23時
