秀才少女98 ページ1
「照列屋！不用意に交戦するじゃない！敵の狙いは」
「うるさいっ！こいつはっ、こいつはっ」
轟くんの言葉よりも私念ばかりが先だつ。
ヘラリと笑うこいつに私はっ
「刻ちゃんはお友達がいっぱいです…ね」
トガの顔が赤く染まる目線は私を通りこす。
こいつっ
ドンッ
「わっわっ、そんなに積極的にこられたら困っちゃうよ」
重たい蹴りを1発懐に入れる。しかし、見る影も無くいつの間にか背後に回る。
「殺されるは嫌だからバイバイ」
森の中へと見る間もなく消えていく。
「待て！」
迷うことなく敵を追う。
「刻ちゃん！！」
「おい！待て」
お茶子ちゃんの呼ぶ声、みんなの声が煩わしい。
「っ」
みんなごめん、でもでも！私はあいつをっ
森の中へと消えていった。
「なに、なにがどうなって」
「…面識があるみてぇだな。どうなってやがる」
敵と面識がある。そして、尋常じゃない殺意。
あれは本当に照列屋なのか？今まで見てきた彼女はそんなただひたすらにヒーローを志すクラスメイト。
各々に似ていると思う部分があったはず。
「でも、1人で、危険だよ！」
麗日が口を開く。まさにその通りだ。
どんな理由があれ1人で行動することの危険は変わりない。
「けど、爆豪だっているんだぞ」
ごもっともな発言だ。
「爆豪ちゃん？」
「ねぇ、まってその爆豪くんは…？！」
この非常事態、油断する人間なんて1人もいなかった。照列屋も含めて心配事が多すぎても。それはただ自分たちが未熟だったからか。あるいは気づかぬ敵の策にはまったからか。
「彼なら俺のマジックで貰っちゃったよ
こいつぁヒーロー側にいるべき人材じゃねえ
もっと輝ける舞台は俺たちが連れてくよ」
「？！だ返せ！！」
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ルッカ - 感動しました！いや〜切ないっ！特に病院で泣き叫ぶシーンが心に深く残ってます。長編お疲れ様でした！ (2018年1月27日 0時) (
レス) id: e083ca4c6c (このIDを非表示/違反報告)
にゃるこ少佐(プロフ) - noirさん» 勿体無いお言葉ありがとうございます！とても嬉しいです。その言葉が次作の励みになります。また、機会があれば読んでくださいね！ (2018年1月8日 11時) (レス) id: 21caca4e2a (このIDを非表示/違反報告)
noir - 凄かったです！感動して、何回も泣きました。『心の叫び』みたいな時とそれを助けるような時が、特に感動しました。 (2018年1月7日 15時) (レス) id: 618fe150e5 (このIDを非表示/違反報告)
にゃるこ少佐(プロフ) - 緋乃さん» そんな、私には勿体無いお言葉ありがとうございます。無事完結することができました。これも影で密かに楽しみにしてくれていた皆さんのおかげです。ほんとうに、ありがとうございました！また機会があれば読んでやってください。 (2018年1月5日 9時) (レス) id: 21caca4e2a (このIDを非表示/違反報告)
緋乃(プロフ) - お疲れ様でした！最後は感動のあまり涙が出てきました…！このような作品を書けるのはとても尊敬します！次の作品お待ちしております！ (2018年1月5日 0時) (レス) id: 30e32a3a6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にゃるこ少佐 | 作成日時：2017年9月11日 23時
