秀才少女93 ページ46
相澤先生の後ろをとぼとぼと歩いていく。
「……ぁ」
口を開こうとしてやめる。この言葉を発してしまったら認めてしまうことになる。
いや、なにも隠すことなんてなにもないんだ。
なのに、なんでこんなに動揺してる？
ベチッ
突然止まった相澤先生の背に頭をぶつける。
「照列屋」
びくっ
一歩離れ視線は下にさがる。
相澤先生が振り向くのがわかる。でも、俯いている顔を上げることはどうしてもできなかった。
先生がどんな顔をしてるいるのか見るのが怖い。
視線を合わせるように相澤先生がしゃがみこむ。
まるで駄々をこねる子供をあやすようだった。
「………それは肯定ととってもいいのか？」
「……」
どう反応するのが正解なのかわからない。
…正解もなにも、死んだ人間が死んだことを肯定するなんて話に正解もなにもあったもんじゃい。
冷静にあざ笑う私と、何かに耐えようとする私。
「俺はあまり子供を甘やかすのは慣れていない。子供は時として合理性に欠く
だかな、お前が抱えている問題は1人で抱えるには余りにもデカすぎる」
誤魔化して誤魔化して、閉じ込めて鍵までして考えないように暗示をかけてきたのに。
人で自分に呪いをかけて、そう思わないようにしてきたのに。
「…先生に…なにがわかるっていうです？」
ああ、もう最悪。
言っていけない。言ってもきっと先生は言葉に困ってしまう。返せるはずがない問い。心とは裏腹にその言葉は口からするりと滑り落ちた。
「ああ、俺にはわからない。…きっとお前のことだから誰にもなにも言えてないんだろう。なら、俺だけでもいい。その事実を誰かが知っているということはたとえ納得できなくてもお前の役に立つ。
お前の不安に俺を使え。頼れ。俺はその為にい居るんだ」
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にゃるこ少佐(プロフ) - 亜種さん» わわっ！お褒めの言葉ありがとうございます！そう言っていただけて感激です！はい！更新頑張ります (2017年8月31日 22時) (
レス) id: ef0665a3f2 (このIDを非表示/違反報告)
亜種 - すごく面白い！ 続きが気になって仕方ないよ！！ オールフォーワンで完結しちゃうの？ できたら、主人公とかの将来のお話が見たいなー。 これからも頑張ってね！！ (2017年8月31日 22時) (レス) id: 24d2cae0cc (このIDを非表示/違反報告)
にゃるこ少佐(プロフ) - 水無月さん» ありがとうございます！更新頑張ります！ (2017年8月10日 20時) (レス) id: ef0665a3f2 (このIDを非表示/違反報告)
水無月(プロフ) - 面白かったです！主人公の心の中がよくわかっていいと思います。これからも更新頑張って下さい！ (2017年8月10日 11時) (レス) id: 39abbf26b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にゃるこ少佐 | 作成日時：2017年8月8日 20時
