秀才少女83 ページ36
一歩出遅れたがすかさず緑谷くんたちを追いかける。
森の中を突き進む。
草木、森の香りも感じない。
走っても走っても息が切れない。
FOOOOM
グルルルル…
草木を倒して現れたのは、魔獣。
トトンットン…
なんだろういつもより体が軽い。
息が全然乱れない。
カチッ
いつも通り時間をスローにする。
あれ？寒くない…？
ふと、私の気がそれた瞬間。土魔獣の攻撃が腹にクリーンヒットする。
「ぐっ、…ゲホッ」
そのまま吹っ飛ばされる。
腹の中のものが口から押し出される。
イッ
あ…れ？
痛く、ない…？
え？
え？
ドンッ
追撃を両手で受け止める。
ミシミシミシッ
指先から肩にかけて嫌な音を出す。
「っ」
死ぬほど痛い。と思った瞬間に痛みがどこかに消える。
「かはっ」
ドガァン。
…………っ
一瞬意識が飛ぶ。しかし、1分もしない間に突然として何かが戻り意識を取り戻した。
ぞわわわわっ
背筋に何かが駆け上がる。考えないようにしていたことが頭の中を埋め尽くし突きつける。これは、現実なんだと。
はぁはぁ。
「はは、そう言う…こと…」
考えたくもなく、理解したくもない現実が残酷に突きつけられる。
涙が瞳から溢れ出そうとする。まだ納得もしてないし、何が起きてるかわからずパニックになってる。
でもこれだけは、理解したくなくてもしなくちゃいけない。
もう、あの時胸を刺されてぐちゃぐちゃにされたあの時に。
私は、死んだんだと。
「ぅ、あ�爐△，△△◆�
悲鳴にも似た叫び声をあげる。
受け止められない現実が突きつけられそれを必死に消そうと土魔獣に飛びかかる。
ドガァン
目の前の土魔獣をくだけ散るほど吹っ飛ばす。
「て、照列屋さん！？」
吹っ飛ばした先にいたのは、緑谷くんをはじめとするクラストップクラスの主要メンバー。
必然と、爆豪に目がいく。
ほんと、運命か何かかな…
この時ばかりは現れたみんなを恨んだ。
だって、この感情を押さえ込まなきゃいけないでしょ？
必死に必死に今理解したことを噛み砕く。
トトンッ
みんなの目の前に降り立つ。
「っ………
………こんなんじゃ、日が暮れちゃうよ」
でも、飲み込み損ねたようだ。心配そうな顔をしている。
「グルル…」
緑谷くんの後ろから土魔獣が現れた。
「おっさきぃ」
「て、照列屋さん！？」
「ここは一旦協力を！」
緑谷くんたちに押し付けると先に施設へとゴールを目指す。
「おい！ちっ、」
BOON！
「待て！寒がり！」
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にゃるこ少佐(プロフ) - 亜種さん» わわっ！お褒めの言葉ありがとうございます！そう言っていただけて感激です！はい！更新頑張ります (2017年8月31日 22時) (
レス) id: ef0665a3f2 (このIDを非表示/違反報告)
亜種 - すごく面白い！ 続きが気になって仕方ないよ！！ オールフォーワンで完結しちゃうの？ できたら、主人公とかの将来のお話が見たいなー。 これからも頑張ってね！！ (2017年8月31日 22時) (レス) id: 24d2cae0cc (このIDを非表示/違反報告)
にゃるこ少佐(プロフ) - 水無月さん» ありがとうございます！更新頑張ります！ (2017年8月10日 20時) (レス) id: ef0665a3f2 (このIDを非表示/違反報告)
水無月(プロフ) - 面白かったです！主人公の心の中がよくわかっていいと思います。これからも更新頑張って下さい！ (2017年8月10日 11時) (レス) id: 39abbf26b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にゃるこ少佐 | 作成日時：2017年8月8日 20時
