秀才少女77 ページ30
退院した次の日私は学校に登校していた。
期末テストを受けるためだ。さすがに先生方も考慮してくれたらしく、特別に受けさせてもらえることになったのだ。
その代わり、職員室で死ぬほど怒られたが。
そしてその翌日。
みんなは演習試験を終えその結果を待っているところだろう。
1-A組の大きなバリアフリーのドアをくぐる。
「みんな！おはよ！」
「刻ちゃん！？」
わらわらと女子をはじめとしたみんなが集まってくる。
痛々しそうに巻かれた手をお茶子ちゃんが見て心配そうに握りしめる。
「聞いた時は本当心配したんだよ」
「ごめんね、心配かけちゃってでも大丈夫。先生にも大事ないって言われたから、平気よ」
にこりと笑ってみせると、みんな一様に安心したようだった。
「そう言えばさ、刻ちゃんは期末試験ので受けられるの？」
芦戸さんが食い気味に聞いてきた。
「美奈ちゃん、そんなにグイグイ聞かなくても…」
「あ、ごめん。ついね」
あ、さては…
「美奈ちゃん、さては赤点取ったね？」
「筆記では取らなかったよ！でも、演習でとっちゃったんだよー！」
案の定だった。
「ははっ、」
「刻ちゃん笑ってるけど刻ちゃんだってそうなるかもしれないんだからね！」
「ふっ、筆記の方はもう受けたよ。つまるところ筆記の赤点はないかな？」
筆記の方は授業で受けてない部分は解けなかったがその他の部分はほぼほぼできたと思う。まあ、まず赤点はないだろう。
「これだから、頭いいやつはーーー！」
どんぎゃーとはいってきたのは上鳴くん。
補習地獄
という響きがそうとう彼女、彼らを苦しめてるらしい。
「みんな…土産話っひぐ、楽しみに…うう、してるっ…がら！」
「まっまだわかんないよどんでん返しがあるかもしれないよ…！」
緑谷くんの言葉が上鳴くんに火をつけさらに彼らの錯乱は強さを増す。
なんとも、いつも通りな光景だ。
「…はは、私も明日演習試験だから赤点にならないように頑張らなきゃ」
「あ、明日受けらるんだ、よかったね！合格して林間合宿行こうね刻ちゃん」
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にゃるこ少佐(プロフ) - 亜種さん» わわっ！お褒めの言葉ありがとうございます！そう言っていただけて感激です！はい！更新頑張ります (2017年8月31日 22時) (
レス) id: ef0665a3f2 (このIDを非表示/違反報告)
亜種 - すごく面白い！ 続きが気になって仕方ないよ！！ オールフォーワンで完結しちゃうの？ できたら、主人公とかの将来のお話が見たいなー。 これからも頑張ってね！！ (2017年8月31日 22時) (レス) id: 24d2cae0cc (このIDを非表示/違反報告)
にゃるこ少佐(プロフ) - 水無月さん» ありがとうございます！更新頑張ります！ (2017年8月10日 20時) (レス) id: ef0665a3f2 (このIDを非表示/違反報告)
水無月(プロフ) - 面白かったです！主人公の心の中がよくわかっていいと思います。これからも更新頑張って下さい！ (2017年8月10日 11時) (レス) id: 39abbf26b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にゃるこ少佐 | 作成日時：2017年8月8日 20時
