秀才少女74 開演 ページ27
勉強していたらすっかり暗くなってしまった。
自分が誰かの役に立てる。
自分が誰かの当たり前を守れることに。
そう思える日常が。そう向かっていける日常があの頃から見れば随分はっきり見える。
裏路地からうるさい音が聞こえる。
ふと、うるさい音に足が止まった。
なんだ？そう思って覗いてしまったのが悪夢へのカウンドダウンの始まりだった。
「何して…」
覗いた先で見たもの。
それは、
口を押さえられ今にも殺されそうな女子高校生と
何回も刺したであろう赤く染まったナイフを持った女子高校生。
敵？！
金髪の彼女はどこかの制服を身にまとった高校生。
「ん？あなたどこかで見たことがあります。あ、雄英体育祭にでてましたよね」
切りつけながら、敵はそんな事をのんきに楽しそうに喋っていた。
「見てたからわかるんです。照列屋さん、あの試合とても好きなんです。
でも、もっと血だらけの方がもっと素敵だと思うんです」
「た、た、たすけ…て」
泣きながら訴える高校生。
時を止めた。
敵に1発思いっきり重いのを入れる。
！？
パシンッ
差も同然のように受け身を取る。
反応凄っ
そして、そのまま切り掛かってくる。
次はっ
ナイフを持ってる人の対処は！
切り掛かってくる敵を横に入り背負い投げする。
「っ、積極的に来られても困っちゃう。あ、やっぱり近くで見た方が照列屋さんカァイイね」
無駄口を叩く敵をさらに地面に押し付ける。
「…心配しないで、今警察呼ぶから」
「ときちゃ…わたし…」
よりにもよって中学時代の友人とはこれも何かの運命か。
「刻ちゃん！刻ちゃんっていうのね？私もそう呼ぶね」
彼女は手や足を無数に斬りつけられた跡がある。ハンカチで彼女からこぼれた涙を拭う。
「はい、裏通りの…」
携帯を使い警察に電話をかける。
方で耳に当てながらのんちゃんの応急処置をテキパキとこなした。
「とき、とき…ちゃん…うし…ろ」
ガタガタと震えだすのんちゃんが指をさしたのは。
「話に入れないのは少し寂しいよ。刻ちゃん」
_____________
第2部開演いたします。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 132人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
にゃるこ少佐(プロフ) - 亜種さん» わわっ！お褒めの言葉ありがとうございます！そう言っていただけて感激です！はい！更新頑張ります (2017年8月31日 22時) (
レス) id: ef0665a3f2 (このIDを非表示/違反報告)
亜種 - すごく面白い！ 続きが気になって仕方ないよ！！ オールフォーワンで完結しちゃうの？ できたら、主人公とかの将来のお話が見たいなー。 これからも頑張ってね！！ (2017年8月31日 22時) (レス) id: 24d2cae0cc (このIDを非表示/違反報告)
にゃるこ少佐(プロフ) - 水無月さん» ありがとうございます！更新頑張ります！ (2017年8月10日 20時) (レス) id: ef0665a3f2 (このIDを非表示/違反報告)
水無月(プロフ) - 面白かったです！主人公の心の中がよくわかっていいと思います。これからも更新頑張って下さい！ (2017年8月10日 11時) (レス) id: 39abbf26b3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：にゃるこ少佐 | 作成日時：2017年8月8日 20時
