秀才少女58 ページ11
背負い投げされ、空を仰ぐ。
誰もパパとママなんで否定してなくて。勝手に私がそう思い込んでいただけだった。
いつだって私のことを思っていた。
いつだって自分の生き方に自信と誇りと全力だった。
なんでっ、ずっと
そう思って生きてきたつもりだった。
いつの間にか、自分の枷になってしまった。
「どいつもこいつもめんどくせぇんだよ。上に上がりたきゃっ勝つことだけに頭使って考えてりゃいいんだよ」
「………うんっ…
そ……うだね」
今にも消えそうな声で私は頷いた。
「こら、2人ともそこまでよ」
聞き覚えのある声だった。
「爆豪ママ…」
「全く、誰と誰が喧嘩してるって騒ぎを聞きつけてみればはぁ」
スパンッ
「っで！なにすんだクソバっ」
スパンッ
ビクッ
ビシバシ躊躇なく叩く爆豪ママ強い。
「普通に女の子とやりあう勝己も勝己だけど、刻ちゃんも刻ちゃんだかんね」
「…す、すいません」
縮こまる私に爆豪ママは困ったように笑った。
「まぁ、でもこんな奴でも刻ちゃんの役に立ったみたいでよかったわ」
ぎゅっと抱きしめて背中をポンポンしてくれる。
まるで全部知っていたかのように。包む込んでくれる。
「でも、親に心配かけるのはダメよ」
「いたっ」
デコピン。なかなかこれは効く。やりなれてる感じが特に。
そして、ひらひら見せてきたのは私の携帯。
「刻っ」
「ママっ！？」
ペチンっ
「何回電話したと思ってんの！」
「ごめんなさい」
「……もう、刻は女の子なんだからっ。今日のことだってあるし、またどこかで凍えてるんじゃないかって。心臓止まるかと思ったじゃない」
「ごめん、ママっ
ごめん」
ママが私を抱きしめる。私はいつもよりキツく抱きして返した。
「爆豪さんが電話してくれなかったら警察に届け出出してたわよ」
「ママ、ママ落ち着いて」
1人ペラペラと考察を始めてしまうママに私は慌てて歯止めをかける。
「ナイスタイミングね…。…全くあんたもなかなかやるじゃない」
「っるせぇ、ちっ、抱きついてくんなクソババ」
「なによ、照れちゃって」
ああ、ママたちには敵わないや。
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にゃるこ少佐(プロフ) - 亜種さん» わわっ！お褒めの言葉ありがとうございます！そう言っていただけて感激です！はい！更新頑張ります (2017年8月31日 22時) (
レス) id: ef0665a3f2 (このIDを非表示/違反報告)
亜種 - すごく面白い！ 続きが気になって仕方ないよ！！ オールフォーワンで完結しちゃうの？ できたら、主人公とかの将来のお話が見たいなー。 これからも頑張ってね！！ (2017年8月31日 22時) (レス) id: 24d2cae0cc (このIDを非表示/違反報告)
にゃるこ少佐(プロフ) - 水無月さん» ありがとうございます！更新頑張ります！ (2017年8月10日 20時) (レス) id: ef0665a3f2 (このIDを非表示/違反報告)
水無月(プロフ) - 面白かったです！主人公の心の中がよくわかっていいと思います。これからも更新頑張って下さい！ (2017年8月10日 11時) (レス) id: 39abbf26b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にゃるこ少佐 | 作成日時：2017年8月8日 20時
