33 ページ33
私のつわりは先生いわく
結構ひどい方らしかった
でも玄樹は家にいるときは
疲れてるときも
いつもトイレに付いてきて
背中をさすってくれて
改めて玄樹の優しさを感じた
吐き気で夜中起き上がったときも
玄樹「ん........
A、大丈夫？」
「起こしちゃった？
............ごめんね」
歩けないときはおんぶしてくれた
トイレから戻ると
すぐ横になるとますます吐いちゃう私は眠れなくて
玄樹に寝ていいよって言って
リビングのソファに座るのが日課だったけど
玄樹は私が落ち着くまでいつも隣にいてくれた
玄樹「A、大丈夫？
..........つらい？」
「んー、あのね、
嘘だろって思われるかもしれないけどね、
.
.
気持ち悪さはあるんだけど
..........幸せなんだ」
玄樹「え.........
Aひょっとして
...........ドMなの？」
真顔の玄樹
「.......違うよ(笑)
お腹の赤ちゃんも頑張ってるよって
必死に伝えてるのかなって思ったら
なんかそれさえも愛おしく思えてきて
.........やっぱり母性が強くなったのかな？」
玄樹「A、
もうすっかりたくましいママだね」
優しく微笑む玄樹は
隣からそっと優しく抱きしめてくれた
そう、お腹の赤ちゃんごと
パジャマの裾を捲ると
お腹に向かって
「あんまりママのこといじめたら
パパ怒っちゃうからね〜」
なんて呼びかけてくれるのが可愛かった
.
.
Genki
Aの母性は
日に日にどんどん強くなっていくようだった
帰宅して一緒にドラマを観ていると
ちょうど出産がテーマのドラマだった
幸せな夫婦が俺たちと重なったけど
出産のときに色々あって
奥さんか赤ちゃん、どちらかしか助けられないとき
どっちを選ぶかっていう重いテーマだった
「ねぇ、玄樹だったら
どっちを助ける？」
..........そんなの決まってる
.
.
玄樹「二人とも助けるよ」
「そりゃそれが一番だけど、
本当にこういう状況になったらだよ(笑)」
そう言ってくるAに
両方助けるって
俺も食い下がらなかったけど
正直言ってやっぱりAが大切だった
「もし万が一
こういうことになっても
あたしは赤ちゃんを生みたい
..........絶対、守ってあげたいの」
そう言ったAの顔は
もうたくましい母親の顔だった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 652人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
美雨 - miu -(プロフ) - 莉子さん» 長かったですよね（笑）お疲れ様です（ ; ; ）そう言っていただけてとっても嬉しいです！ありがとうございます(*^^*) (2016年4月21日 7時) (
レス) id: 712a84f1c6 (このIDを非表示/違反報告)
莉子(プロフ) - 一気に読みました！大号泣で涙とまりません！！わら 完結おめでとうございます！ (2016年4月20日 2時) (レス) id: 2ea947713f (このIDを非表示/違反報告)
美雨 - miu -(プロフ) - 萌菜さん» 長かったですよね(>_<)ありがとうございます！玄樹くんで想像できました？（笑）よかったです(*^^*)この玄樹くん自分で書いてて大好きです（笑）これからも頑張ります！☆ (2016年3月12日 7時) (レス) id: 712a84f1c6 (このIDを非表示/違反報告)
萌菜(プロフ) - 一気に読ませてもらいました。本当に心温まるお話で大好きです。玄樹くんがいっているのが想像できて余計にドキドキしてしまいました。笑これからも応援してます！ (2016年3月8日 21時) (レス) id: 83d162e22f (このIDを非表示/違反報告)
美雨 - miu -(プロフ) - さきのさん» そう言って頂けて嬉しいです(>_<)こちらにもコメント残してくださりありがとうございます♪ (2016年3月1日 13時) (レス) id: 712a84f1c6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：美雨 - miu -
| 作成日時：2015年11月26日 20時
