カ タ チ III ー 岩橋玄樹 ー

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ベッドに降ろされて

押し倒されている形になったとき

やっと、我に帰った







「.........優太、だめだよ......」







馬乗りになった優太を見上げながら呟く







優太「........最初からこういう展開、


期待してたんじゃないの？」





「ちがっ.......


ぁ...ちょっ.......やっ」







今日買ったばかりのワンピース


裾を捲し上げられて

そのまま手が上に伸びてくる







優太「こんな無防備な格好して.......


俺の気持ち知ってて

こんな格好してきてるんだろ？」







薄手のニットワンピース




優太の視線は少し大きめに開いた

Vネックの胸元にあった







........そんなつもりじゃ、なかった





今日着ようと思って買ったもの

.........だから、着てきたの





ただ、それだけ



それ以上の理由は.....ないよ？







自分の心に

小さく存在してたかもしれない気持ちに

気付きたくなくて、



自分にそう言い聞かせていると

たちまちキスが降り注ぐ







優太の右手は止まらなかった







「.......ぁ.....いや......っ」





優太「......いや、じゃないだろ？


だってほら.......

今度は中に侵入してくる左手





優太の指がツーっと

その中心を目指して伝っていくと、

少し窪んだその中心は

すでに溢 れていた







自分でも分かるくらいに

熱く熱を帯びているその中心







優太「........ほら

こんなに濡 れてるけど」







そのまま長い指を見せ付けてくる







「.......やめ....て」





優太「あいつがいるのに、

こんなにしちゃって


......まずいんじゃない？」







にやっと笑みを浮かべると




その指を見せ付けるようにしながら

そのまま舌で舐め上げた







恥ずかしさと、

抑え込もうとすると余計に出てくる

認めたくない欲望とで

おかしくなりそうだった







優太「.........ねえ、


あいつにはどんな風にされてんの？」







耳元で囁いてくる優太


その手は止まらない







あぁ、昔はこういうちょっと強引なところに

惹かれてたっけ







与えられ続ける快感によって

ぼーっとしてくる脳内で

そんなことを考えてた







優太「.......もう、引き返せないよ？」









ごめん、玄樹


あたし目の前のこの人を

..........拒めない

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