忘れてしまいそうな愛を (ページ6)

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５話ページ6

プラムはウィニーの目の前に立つと、俺を見て怪し気な笑みを漏らした。

　「お前はコイツが好きらしいな。だが、俺様はウィニーの相棒だ。毎日、あんなこんなことまでしてるんだぜ」

　すると次の瞬間、プラムは頭を低くしてウィニーの唇に強引にむしゃぶりついた。

　ウィニーは抵抗しようとじたばたともがいている。押さえつけられてノー、ストップという叫び声が聞こえて来る。

　回りは黄色い声を上げたり、口笛を吹いている。

　プラムはウィニーの嫌がる顔を見ながら、ズボン越しにお互いの股.間をつけた。白い歯を見せながら腰を上下に振り、性.器がこすれ合うのを楽しんでいた。

　プラムはウィニーに喘.げ、気持ち良いと言え、と命令され、ウィニーはついに黄色い声を上げてしまった。回りは更に盛り上がり、大きな声を出した。

　

　俺の心は、炎のようにメラメラと燃え上っていた。ウィニーにあんなことをするプラムを許せなかった。目に力を入れ、プラムを睨み続けた。

♡

　学校に行って廊下を歩いていると、沢山の良くない言葉を言って皆私の横を走り去って行く。

　耳がでかい、顔が気持ち悪い、貧乏な服。私は気持ちがとても重くなった。

　私をちらっと見て、嫌な顔をしたり教室に逃げるように駆けこんで行く。例え私に向けてじゃなくても、自分のように感じてしまう。

　避けられているって思うと、心が悲しくなってしまう。リュックサックのひもを両手でぐっとつかみ、下を向いて歩く。下に引っ張られる。

　まるで私だけ重力に逆らえていないように、皆の歩き方が軽く見えた。廊下に映る影が私の横を素早く通り過ぎて行く。

　教室に入るとザワザワと皆が話していて、とても楽しそうに見えた。２つ目の曲がり角を曲がって丸テーブルの自分の席へ向かう。

　一限目は美術の時間で、４つあるテーブルにはパレットや絵具や、水の入ったペットボトルが用意されていた。

　前の自分の席に座ろうとして椅子をひくと、絵具が全部絞られて、絵具のケースもそこに散らばるように置いてあった。

　クラスメートが、平然と笑っている。

　私は抱えていた涙をこらえきれなくなってしまって、しゃがんで大声を出した。

　クラスメートが、私を見て笑い始めた。