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ブルーなモーニング ページ9

私は意気込んで、お兄ちゃんの家に向かった。





黒羽家のドアを開ければ、いきなり出迎えてきたお兄ちゃん。

え、まさかずっと待ってたとかないよね・・・

そう考えてる事が顔に出ていたらしく、お兄ちゃんに即答された。


「別にずっとここにいた訳じゃねーよ、新聞取りに行こうと思っただけだ」


左様ですか・・・

私は振り向いて、郵便受けに新聞があるのを確認し、それを取った。


そして、お兄ちゃんに渡したんだ。


「ん、あんがと」


お兄ちゃんはそう言って、家の中に入ってしまった。

それで慌てて追いかけたんだ。

なんか・・・お兄ちゃん、凄くだらしない気がする・・・


「彩、こっちに来い」

お兄ちゃんに声をかけられて、階段を上りに向かった。

それで、1つのドアの前にたどり着いた。


「ここが彩の部屋。取り敢えず、荷ほどきでもしとけ」


そう言って、お兄ちゃんは下に降りていった。

なんか、大分素っ気ないね。

それで、理由も考えてみたけれど、結局わからず仕舞い。


でも、それもすぐにわかったんだ。









ガチャ



「かーいとっ!起ーきーてっ!」



え、青子ちゃん!?


「ご・は・ん!」

青子ちゃんはそう言いながら、ドンドン2階にあがって、お兄ちゃんの前にたどり着いた。

でも、ドアを開けようとしたところで、お兄ちゃんが声をかけたんだ。


「おい、青子っ!俺は下だよっ!」

「え、快斗起きてるの!?日曜日なのに珍しいっ!」


青子ちゃんは、驚いた声をあげながら、下に降りていった。

それで私はお兄ちゃんが素っ気なかった理由もなんとなくわかった。

青子ちゃんに見つかったら、色々説明とかも必要になっちゃうもんね。


けど、それでボロが出たら、元も子もないし。

まあ、青子ちゃんに会いたいけどね。


下で話してる二人の声をBGMにしながら、私は荷ほどきを始めた。

部屋の中には、机と椅子、クローゼットとベットが置いてあって、その全部が木目調。

多分、客間なんだと思う。



それで私は考え事をしながら、クローゼットに服を入れたりしていた。

その考え事って言うのは、上杉君の事。

昨日は電話したけど、そういうのは珍しいんだ。


基本は私が誘ったりするから、上杉君から何か来るっていうのは。

しかも、上杉君は私がいつ誘っても絶対にOKする。

用事があるとかはないんだ。


だから、時々思う。

上杉君は私の為に時間を開けてて、無理をしているんじゃないか、ってね。

隠し部屋の思い出→←上機嫌の条件



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彩快(プロフ) - 続編出しました! ぜひ見てください! (2020年2月25日 21時) (レス) id: 05e0908cfe (このIDを非表示/違反報告)
彩快(プロフ) - 桃菜さん» ありがとうございます! 紺青の拳とか書けるか不安でしかないけど・・・ 少しでも面白いと思っていただけたら嬉しいです! (2020年2月5日 17時) (レス) id: 2b3d14f3b4 (このIDを非表示/違反報告)
桃菜 - 続編マジですか?楽しみすぎますッ!! (2020年2月3日 19時) (レス) id: 1a2242fc2c (このIDを非表示/違反報告)
彩快(プロフ) - 瀬天心葉さん» ありがと! がんばるー! (2020年2月2日 17時) (レス) id: 2b3d14f3b4 (このIDを非表示/違反報告)
瀬天心葉(プロフ) - 彩快さん» おお!覚えててくれた(・・;)月とか星とかいいよね♪まじで楽しみにしてる!!(=゚ω゚=)がんばれー!! (2020年2月2日 17時) (レス) id: 7f9bbdec25 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:彩快 | 作成日時:2019年10月9日 7時

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