初めてでも嬉しくない経験 ページ44
その音はまるで絶望の音に聞こえた。
それで、ドクンと嫌な音をたてて脈打つ心臓を抑えて、その光景を見ていたんだ。
peccatoreは首もとを抑え、小さくうめき声を上げながら、床に倒れた。
その後も軽くもがいていたけど、やがてその動きも止まる。
それでピタリと動かなくなってしまった。
なに、この状況・・・
私は軽く怖じけづいてしまったけど、お兄ちゃんと顔を見合わせて、近づいてみたんだ。
すると、その光景に私は叫び声を上げてしまった。
お兄ちゃんも目を見開いて、慌てて私を抱き止めた。
それでpeccatoreを見えなくしてくれたんだ。
けど初めてのことだったから、私はグラッとなって、今にも気絶しそう。
私達が見たその光景は・・・
peccatoreが口から泡を噴いて亡くなっている姿だった。
KZの事件で何度か白骨とかは見たことがあるけど、死体はこれが初めて。
しかも、亡くなる光景も見たから、さっきまで話していた人が亡くなって、かなりショックだった。
目を閉じれば、さっきの泡を噴いている所や、目を大きく開いている所を思い出すし。
そのショックから暫く動けなかったけど、やがてふっとあることに気がついて、顔をあげたんだ。
「お兄ちゃんは、こういうの見て平気なの？」
するとお兄ちゃんは微妙そうな表情をした。
「まあ、何度か見てるからな。そのうち慣れるだろ」
こんなの、慣れるわけ無いよっ！
それでお兄ちゃんを軽く睨んだけど、向こうは別の事を考えてるらしい。
「こいつ、毒を飲んで死んだんだよな。
多分、スパイとかがよく使う歯に埋め込んであるやつで」
ああ、よく映画とかであるよね。
すると、お兄ちゃんはスッと顔を青くさせた。
「やべぇ、早くこっから逃げねーとっ！」
そう言って、床に寝っ転がっているmaleの人達を引きずって、一ヶ所にまとめた。
え、一体何してるのっ！？
私が聞こうとして口を開きかけると、先にお兄ちゃんが話しかけた。
「オメーも手伝えっ！ここにmaleの奴らを集めろっ！」
その気迫は凄まじくって思わず即行で動き出してしまった。
でも、maleの人達は身長高くて体格もいい。
私が持ち上げられるか心配だったんだ。
けれど、何故か一度持ってみると、スイスイ移動することが出来た。
いつもなら絶対出来ないのに。
それで私が驚いていると、急に辺りに警報が鳴り響いた。
『爆発まで、残り______５分』
え？
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彩快(プロフ) - 続編出しました！ ぜひ見てください！ (2020年2月25日 21時) (
レス) id: 05e0908cfe (このIDを非表示/違反報告)
彩快(プロフ) - 桃菜さん» ありがとうございます！ 紺青の拳とか書けるか不安でしかないけど・・・ 少しでも面白いと思っていただけたら嬉しいです！ (2020年2月5日 17時) (レス) id: 2b3d14f3b4 (このIDを非表示/違反報告)
桃菜 - 続編マジですか？楽しみすぎますッ！！ (2020年2月3日 19時) (レス) id: 1a2242fc2c (このIDを非表示/違反報告)
彩快(プロフ) - 瀬天心葉さん» ありがと！ がんばるー！ (2020年2月2日 17時) (レス) id: 2b3d14f3b4 (このIDを非表示/違反報告)
瀬天心葉(プロフ) - 彩快さん» おお！覚えててくれた(・・;)月とか星とかいいよね♪まじで楽しみにしてる！！(=ﾟωﾟ=)がんばれー！！ (2020年2月2日 17時) (レス) id: 7f9bbdec25 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彩快 | 作成日時：2019年10月9日 7時
