有言実行には勇気が必要 ページ27
え、私なにかしたっけ・・・
頭にはてなを浮かべながら、相変わらず呆れたような表情をしている上杉君を見つめた。
みんなはそんな私達を見つめて、機会を伺っているようだった。
「・・・で結局なんなんでしょ」
あ、そうだった。
でも私、ちゃんと若武の質問に答えたはずなんだけどなぁ・・・
それで、私が説明しても埒があかなそうなので、上杉君に説明をお願いした。
そしてこの上杉君は順を追って、説明していく。
話をしていくうちに皆は、特に若武は赤くなったり、青くなったりしていた。
そして話が終わると、若武は怒りが爆発したように、口を開いたんだ。
「おい、そいつらどこに居るっ！俺が倍にして返してやるっ！！」
そう言った若武の気迫に私は・・・絶句。
本当に顔は炎のように真っ赤で、本当に殴り込みに行きそうな勢いだった。
それを、体の大きい黒木君と忍が止めていたけど、それでもかなり暴れていた。
それで、上杉君が若武をなだめるために、声をあげた。
「あいつらは、もう警備員に連れていかれて今頃警察も来てるはずだから」
え、そうなの？
私のそんな疑問が顔に出ていたらしく、上杉君は、教えてくれた。
「さっき、医務室で立花が見てもらってた時に言った。あいつらはまだ気絶してたはずだしな」
そうなんだ。
て言うか気絶させるほどって・・・
けど、多分みんなそれくらい倒せるんだろうな、小塚君以外。
にしても、１人でナイフを持った相手に気絶させるほど殴る力持ってるなんて、すごいなぁ。
すると、そこで話は終しまい、とでも言うように黒木君がさえぎった。
「上杉先生もそんな腕だし、今日はお開きにしようか」
うっ、やっぱり私のせいで・・・
私は再び罪悪感でいっぱいになったけど、その時、肩をポンといくつかの手が乗ったんだ。
「アーヤ、気にしなくていいよ」
「そ、別に立花のせいじゃないし」
「別にまた来れば良いしさ」
そう言ってくれる皆の表情は優しさで溢れていた。
ああ、やっぱり・・・
KZが大好きだなぁ・・・！
そして、私はその後、上杉君にこのセリフを伝えることになる。
「上杉君・・・
別れよっか・・・」
このセリフを伝えているとき、私はこの間のことを思い出していた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 47人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
彩快(プロフ) - 続編出しました！ ぜひ見てください！ (2020年2月25日 21時) (
レス) id: 05e0908cfe (このIDを非表示/違反報告)
彩快(プロフ) - 桃菜さん» ありがとうございます！ 紺青の拳とか書けるか不安でしかないけど・・・ 少しでも面白いと思っていただけたら嬉しいです！ (2020年2月5日 17時) (レス) id: 2b3d14f3b4 (このIDを非表示/違反報告)
桃菜 - 続編マジですか？楽しみすぎますッ！！ (2020年2月3日 19時) (レス) id: 1a2242fc2c (このIDを非表示/違反報告)
彩快(プロフ) - 瀬天心葉さん» ありがと！ がんばるー！ (2020年2月2日 17時) (レス) id: 2b3d14f3b4 (このIDを非表示/違反報告)
瀬天心葉(プロフ) - 彩快さん» おお！覚えててくれた(・・;)月とか星とかいいよね♪まじで楽しみにしてる！！(=ﾟωﾟ=)がんばれー！！ (2020年2月2日 17時) (レス) id: 7f9bbdec25 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：彩快 | 作成日時：2019年10月9日 7時
