リターンズ初恋 ページ12
「アーヤ、最近元気なくね?」
そう問われたのは、この間のBAR突入から2日後。
そして、お兄ちゃんの家に泊まり始めてから、ちょうど1週間がたった日のことだった。
秀明終わり、お兄ちゃんに帰る時間をバラバラにしろって言われたから、談話室で授業の復習をやってたんだ。
すると、急にKZメンバーが入ってきた。
そこで、冒頭のセリフに至る。
「アーヤ、最近俺らに隠し事してるでしょ」
うっ!
翼の鋭い一言で、私は言葉に詰まってしまった。
そして、黒木君の目が、ギラっと妖しく光った。
それで、不覚にもドキッとしてしまった。
「いつもならアーヤ、こんな時間に談話室なんて、来ないよね?」
「そうだよ、最近様子がおかしいし」
「ねえ、何があったの?」
多分、みんなは心配して言ってくれてるんだと思う。
でも、私はイライラしてしまったんだ。
余計な事に口出ししないで、ってね。
そして、上杉君の一言で、私のイライラは爆発してしまった。
「話せよ」
「っ!私の事に口出ししないで」
思ったより、冷たく、嫌な言い方になってしまったので、自分でもびっくりした。
いつかの、初恋事件みたいになるって思ったけど、止められなかったんだ。
みんなは私の発言に驚いて固まっている。
「みんな、私の事なんて知らない癖に。そういうの、やめてよ」
もう、自分でも何を言っているのかわからなかった。
「アーヤ・・・?どうしたの?」
その声に反応して、顔をあげると、みんなは分かりやすく困っている。
瞬間、私は逃げ出すように走り出した。
みんなは何も悪くないのに、私が困らせた。
そう思うと、泣きたくなった。
私がみんなを傷つけちゃったんだ。
ついに走るのも疲れて、とぼとぼ歩き始めた。
多分、これが駄目だったんだと思う。
グイ
「!?」
私は髪を強い力で引っ張られ、重心が後ろに移動した
慌てて振り替えれば、予想どうり男組達
不味い・・・
取り敢えず捕まっていた手を払いのけ、走り出した
色々な曲がり角を行けば、なんとついた先は行き止まり
男達の足音は近づいてくる
その時、男の人の声が聞こえたんだ
「捕まえたら・・・くのは・・・・・・だよな!」
もしかして、そこに行くの?
”しっかり連絡、お願いしますぞ!”
寺井さんの言葉を思い出した私は、慌てて携帯を出した
この暗号、お兄ちゃんなら解けるよね・・・!?
私は切羽詰まった思いでボタンを押した
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彩快(プロフ) - 続編出しました! ぜひ見てください! (2020年2月25日 21時) (レス) id: 05e0908cfe (このIDを非表示/違反報告)
彩快(プロフ) - 桃菜さん» ありがとうございます! 紺青の拳とか書けるか不安でしかないけど・・・ 少しでも面白いと思っていただけたら嬉しいです! (2020年2月5日 17時) (レス) id: 2b3d14f3b4 (このIDを非表示/違反報告)
桃菜 - 続編マジですか?楽しみすぎますッ!! (2020年2月3日 19時) (レス) id: 1a2242fc2c (このIDを非表示/違反報告)
彩快(プロフ) - 瀬天心葉さん» ありがと! がんばるー! (2020年2月2日 17時) (レス) id: 2b3d14f3b4 (このIDを非表示/違反報告)
瀬天心葉(プロフ) - 彩快さん» おお!覚えててくれた(・・;)月とか星とかいいよね♪まじで楽しみにしてる!!(=゚ω゚=)がんばれー!! (2020年2月2日 17時) (レス) id: 7f9bbdec25 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:彩快 | 作成日時:2019年10月9日 7時