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でも、人気店になっていい事ばかりじゃなかった
fk『翔太、そのほっぺたの傷…』
nb『……この前、転んじゃった時ついたの
俺こんな体だからさ、よくつまずくんだよ
いや、マジで痩せねえとヤバいわ！』
fk『…そう、か、気をつけろよ』
nb『おう！』
翔太に危害が加わることが増えたのだ
増える傷とふとした時に見える思い詰めた表情を見れば気づかないわけがない
翔太はホストじゃなくて一人の店員として雇ってた
なるべく目立ちたくないという本人の希望で、雑用係のような立ち回りにしていたのに…
これは後から聞いた話だけれど、客や同業者からひどい悪口や軽い暴力を受けていたらしい
本人の口からその事実を聞くことはなかった
心配かけたくないから？大したことじゃないから？
もっと自分を可愛がればいいのにって思ってた
とは言っても、俺たちの店は軌道に乗り始めたばかり
翔太は優しくて面白い奴だから、働き続けたらきっと皆わかってくれる
俺を超えるこの店のマスコットキャラクターみたいになるんじゃね？
なんて、そんな甘ったれた考えはすぐに覆された
fk『ん、ユサちゃんの指先かわいーね』
『そうっ、今日ヒカルくんのためにめっちゃネイル頑張ったの！
黄色好きだって言ってたから黄色メインにしたの分かる！？』
fk『えっうれしー俺のため？
指先まで俺に染まってるの超好きーマジきれい』
『ふふっそう言ってくれるとユサも嬉しい〜！』
その日は熱狂的な常連さんと、いつも通りお値段が跳ね上がるVIPルームで営業をしていた
翔太のことは頭の隅に置いて、目の前のお客を満足させることに集中しよう
そう思いながら酒を飲み続けていると、外から甲高い女性の悲鳴が聞こえた
この部屋の弾んでいた会話も止まって、一瞬で緊迫した空気に包まれた
『なんかあったのかな、？』
fk『…俺見てくるね、ユサちゃんはここで待ってて』
『うん…』
こういうときは不安になってるお客を優先するべきだって、頭では分かってた
なのに体はもう動いていた
俺の頭は、あいつになにかあったんじゃねえかってことに埋め尽くされたから
俺は急いでVIPルームを出て、悲鳴が聞こえた入口の扉に駆けつけた
周りの客やホストを掻き分けて行くと、
いつも閉まっているはずの扉が開いていて、その先では
当時のうちのNo.1ホストを何故かびちょ濡れの翔太が胸ぐらを掴んで外へ落とそうとしてた
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名無し71262号(プロフ) - 更新待ってます！ (9月14日 12時) (
レス) id: 2ea78d0701 (このIDを非表示/違反報告)
♪ - 今日初めで読んで一気読みしちゃいました。とても面白かったです。更新待ってますヽ(；▽；)ノ (7月22日 20時) (レス) @page43 id: 3eda66f144 (このIDを非表示/違反報告)
くられ - すんごく物語の構成がよくって、、、更新待ってます、、！！ (5月4日 23時) (レス) id: 4b2d7ef051 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 今日見つけて1日で読みました！おもしろくて読み応えがありました！感情移入しすぎて所々泣くところもあったぐらいすごかったです。更新楽しみにしてます！ (2023年1月22日 22時) (レス) @page43 id: 7ebd2c8318 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - この間見つけて、楽しく読んでます！楽しみにしてますね！ダテの登場とかも楽しみにしてます^^ (2023年1月11日 16時) (レス) @page43 id: 9127acbd54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Spark | 作者ホームページ：http://keyaki
作成日時：2021年9月23日 17時
