Maybe sweet 【dtnb】

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インターホンを鳴らすと、はーい、という声とともに扉が開いた

出てきたのは高身長のハーフ顔をしている男の子





dt「……あれ？」

「あれ？」



…なにか見覚えがある顔だった

それは向こうもそうみたいで




dt「…もしかしてコンビニのバイトの方ですか？あの、レジにいた」


「そうです！え、プリンを届けてくださった方ですよね！」





どうやら予想は当たったらしい



翔太がお菓子を大量買いしていたあのコンビニのバイトくんだ

村上真都ラウールくん、というらしい


廊下で話すのもなんだから、部屋にいれてもらった




dt「……ひろ、」




まるで高級ホテルかのような広さと清潔感があった

モデルルームくらい綺麗で、逆に生活感を感じられず怖くなるくらい




ru「翔太さーん！」



インターホンで聞いたときのように、翔太を呼びにいった

そのあとを追うと、綺麗な寝室についた




nb「え、なんで部屋にまで入れてんの！？」

ru「だって悪い人じゃなさそうだったし」


nb「そりゃ悪いやつではないけど、っ、」




真っ白な広いベッドに上半身を起こし、ラウールくんと話す翔太

頭には包帯が巻いてあり、怪我をしていることが分かる


翔太がラウールくん越しに俺をとらえると、言葉をつまらせ目を見開いた





dt「勝手に来てごめん、でも個人的な理由で来たんじゃなくて
ふっかが翔太が来ないからどうしてるのか確認してくれ、って頼まれたから来たんだ」


nb「……そう、か」




…本当は、心配だから来たというのもあるけれど

そんなこと言ったらまたウザいとか、お節介とか思われるかな、と思って言わなかった

あくまでふっかに頼まれたから、と言い訳のような理由を事情にして説明した



翔太の返事の声のトーンを落ちていた


…落ち込んでるように聞こえるのは、俺が無意識にフィルターをかけたからだろうか




nb「……ちょっと怪我して、サボる口実にもなるかなって思って休んだだけ

明日は行くって伝えといて」



ru「え、翔太さん、」

nb「いいから黙ってて」




俺から目線をそらし、小さな声でぼそぼそとそう言った


…嘘つけよ、と心のなかで呟く




dt「病院は？」

nb「…そんな大きな怪我じゃないから」


dt「どうして怪我したの？」

nb「…ふらついて、何かに当たっちゃって」




本当は詮索したいところだが、やめておいた

これ以上は聞いても無駄だ




dt「分かった、じゃあお大事に」



俺は寝室を出た


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