恐れた瞬間 ページ45
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パーカーを深く被り、一人マンションへ向かった
セキュリティもばっちりだし絶対大丈夫、と自分に言い聞かせながら
エレベーターにのり、最上階へ上がる
最上階へ上がるボタンを押す俺の手は微かに震えていた
恐怖からの震えなのだろう
今の時間は、あいつが来る時間とほぼ一緒だった
……もしかしたらいるかもしれない
そう思うだけでゾッとする
…いや、入念に周りを見渡したがあいつはいなかったから、きっと今日は来ていないのだろう
大丈夫だ
震える手を握りしめ、そう思い続けた
最上階につき、エレベーターを降りる
自分の部屋へと向かう廊下を急いで歩き、目の前にある曲がり角を曲がる…
が、俺は曲がった直後に足が止まった
nb「っ、」
俺の部屋の扉の前に人が立っていたからだ
身長が高く、帽子を深く被っている男
床には段ボールが置いてあった
nb「どちらさま、ですか…？」
「あ、えっと、宅配…」
nb「……あっ、そうですか！」
単純に俺がビビりすぎただけだったのか…
ホッとして足を進め、近づいてく途中に違和感に気づいた
……宅配にしては格好がラフだし、全身黒っていうのも怪しい
それに宅配はロックを解除しなきゃ、勝手にここには来れないはずだ
nb「…誰ですか？」
「だから宅配で……」
nb「違いますよね」
俺は置いてある段ボールを蹴飛ばした
床にばらまかれたのは悪口がかかれた大量のチラシ、俺の扉に貼るつもりだったのだろう
……やっぱり、こいつが
nb「ストーカー、だろ」
しばらくの沈黙のあと、その男は舌打ちをした
…やっぱり当たっていた
とりあえず離れようと後ずさると、男が俺の腕をガシッとつかんだ
その瞬間背中に寒気が走った
nb「離してください！」
「待って、」
男より小柄な俺の力じゃ、到底敵わない
それでも何とか離れようと全体重を後ろにかけ、男の腕から逃れようとした
nb「離せよっ、！」
「いた、っ」
捕まってない方の手で相手の腕をひっかくと、腕からは逃れられた
しかし、全体重をかけていたことと日々の疲労が重なり、後ろに倒れていってしまった
その瞬間、頭にゴツンっと激しい痛みがした
「っ、大丈夫ですか、！？」
ストーカーの声がやけに頭に響いた
床に広がるのは赤い血、転がっていたのは俺が頭をぶつけたであろう消火器だ
なにかを思う暇もないうちに、意識が途絶えた
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Spark - cocoさん» コメントありがとうございます。そう言ってくださるととても嬉しいです。早くあげられるよう頑張りますので、こちらこそこれからもこの小説をよろしくお願いします (2021年2月1日 23時) (
レス) id: cbb845e2c4 (このIDを非表示/違反報告)
coco(プロフ) - お話楽しませて頂いております！これからも宜しくお願い致します！ (2021年2月1日 7時) (レス) id: 43bf9966f7 (このIDを非表示/違反報告)
Spark - mgrwtnbさん» コメントありがとうございます。いつも更新遅くてすみません…早くあげられるよう頑張りますので、これからもこの小説をよろしくお願いします (2021年1月21日 23時) (レス) id: cbb845e2c4 (このIDを非表示/違反報告)
mgrwtnb(プロフ) - 続き待ってます！ (2021年1月21日 2時) (レス) id: 1e6ed00ec9 (このIDを非表示/違反報告)
Spark - サンリオさん» コメントありがとうございます。更新は遅いと思いますが、これからもこの小説をよろしくお願いします (2020年12月31日 23時) (レス) id: cbb845e2c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Spark | 作者ホームページ：http://keyaki
作成日時：2020年12月28日 1時
