バレンタイン編 ページ27
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これはゆり組さんが出会う前のバレンタインのお話です
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Tatuya.side
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今日は、記念すべきバレンタイン当日
俺のとこは、もちろん今日も営業中
プレゼントなどが大量にもらえるバレンタインに休むなんて言語道断だ
今日も女性を喜ばせるために、俺は出勤する
fk「みんな、おはよーん」
休憩室に入ると、おはよーございまーす、と適当な挨拶が返ってきた
髪をセットしてたり、おしゃべりしてたり、鏡を眺めてたり、自由気ままな彼ら
彼らはバレンタインだからといって、世の男性のようにウキウキしたり、急に優しくしたり…
なんてことは一切ない
『バレンタイン』
それは彼らにとって口説きやすいだけで、なんの変わりもない日だ
まず優しくしてるのなんて日常茶飯事だし
まあ、そうは言っても年に一回の貴重な記念日
楽しみにしてるやつはいるだろう
そう思い、俺は準備してきた
なるべくさりげなくを装い、鞄から大きな箱を取り出す
fk「これ、適当に食っとけよー」
そう言って部屋の真ん中にある大きな机に置いたのは50粒ほど入っている高級チョコレートだ
置くと分かりやすく、おーっ！という声が上がる
甘いもの好きなやつばかりで助かる
金額はチョコと考えれば相当したが、普段稼いでる金額と比べたらほんのわずかな出費だ
パクパク食べる彼らを可愛いな…と思いながら見つめていると、
少し開いた扉からの視線に気づいた
mm「あ、ども」
fk「目黒、どうした？」
そこには困った顔をした仔犬……じゃない、目黒がいた
チャラいホストとは仲良くしづらい、らしく縮こまっている
mm「チョコ、欲しくて」
しゅんと耳を下げた様子が見えた(幻覚で)
二粒持って目黒に渡すと、ありがとうございます！と笑顔になる
fk「お前って本当に可愛くていいよな」
mm「…カワイイ？」
fk「そう、可愛い」
mm「そうですかね……」
そう言うと、俺の頭をぽんっと急に触ってきた
大きくて暖かい手が落ち着く
mm「俺よりふっかさんのが、かわいいっすよ」
ゲロ甘いような声、ふっと微笑む整った顔
ドキッとする条件はすべて備わっている
mm「ほら、この寝癖とか」
fk「へ、？」
mm「めっちゃ跳ねてる、ここ」
fk「え、え、マジじゃん！」
自分でも慌てて確認すると、確かに跳ねてる髪があった
……前言撤回、ドキッとなんてしてない
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Spark - cocoさん» コメントありがとうございます。そう言ってくださるととても嬉しいです。早くあげられるよう頑張りますので、こちらこそこれからもこの小説をよろしくお願いします (2021年2月1日 23時) (
レス) id: cbb845e2c4 (このIDを非表示/違反報告)
coco(プロフ) - お話楽しませて頂いております！これからも宜しくお願い致します！ (2021年2月1日 7時) (レス) id: 43bf9966f7 (このIDを非表示/違反報告)
Spark - mgrwtnbさん» コメントありがとうございます。いつも更新遅くてすみません…早くあげられるよう頑張りますので、これからもこの小説をよろしくお願いします (2021年1月21日 23時) (レス) id: cbb845e2c4 (このIDを非表示/違反報告)
mgrwtnb(プロフ) - 続き待ってます！ (2021年1月21日 2時) (レス) id: 1e6ed00ec9 (このIDを非表示/違反報告)
Spark - サンリオさん» コメントありがとうございます。更新は遅いと思いますが、これからもこの小説をよろしくお願いします (2020年12月31日 23時) (レス) id: cbb845e2c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Spark | 作者ホームページ：http://keyaki
作成日時：2020年12月28日 1時
