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dt「…なんで、あんなことされてたの？」
nb「……あんなこと、ってなに」
dt「突き飛ばされてたり、ナイフで刺されそうになったりしててさ、」
『心配だったんだよ』と言いそうなった言葉をなんとか飲み込んだ
翔太の気分を害すだけだし
dt「…ほら、俺途中からしか見てないからよく分かんなくて」
なんとか違う言葉で繋げることができた
まあ、どうせ俺が話しかけたところで何も返ってこないだろう
そう思っていたのだが、なんと翔太は口を開いた
nb「……昔の客で、俺に貢ぐために詐欺もやって周りのもん全部失ったらしい
それで、ここまでしたから結婚してくれるよね、って
俺はホストだから無理だよ、って言ったら…」
そんな客よくいるけど、と軽く笑い飛ばした
……勝手に愛された翔太が可哀想なのか
愛したのに見返りが０だった彼女が可哀想なのか
分からないけど何故か胸が痛くなった
dt「でも、翔太も実際好きだったんでしょ？」
nb「……え、なんで？」
dt「だって、指輪まで用意してたじゃん
それにこんな傷ついてまで指輪を渡しに行ったなんて」
変な風に勘違いしてたな、と反省はした
だが翔太は変わらずポカンとした表情を浮かばせ続ける
nb「あれ、本気で信じたの？」
dt「…え？」
冷たい言葉に、背筋に一瞬寒気が走った
その先の言葉は聞きたくない
俺は咄嗟にそう思ったが、翔太は止まらない
nb「あんなん自分のもんに決まってんじゃん
咄嗟に取ってあげただけだし、そんな都合よく持ってるわけないし
怪我したのもそっちの方が手っ取り早いなと思ったから
周りの同情も引けるし、彼女の方の気も引けるし」
dt「……、そうなんだ」
きっと、ホストのカケルとしてついたこの嘘はつくべき嘘だ
彼女もこの嘘を言われて幸せそうだったし
でも俺は、まるで『渡辺翔太がそんな良いことするはずがない』とでも言うような
カケルに少し苛立ってしまった
“そんな嘘つくのは当たり前、みたいに言わないでよ”
“翔太は嘘がつけないほどの正直者だったんだ”
“明るくて、優しい良いやつだった”
そんな俺の言葉は、俺から出てこなかった
目の前のカケルの瞳が、冷酷な瞳をしてたから
人間としての感情が冷めきったような瞳の前では、なんの言葉も出なくなった
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100000hitいきましたー
いつもありがとうございます。
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Spark - cocoさん» コメントありがとうございます。そう言ってくださるととても嬉しいです。早くあげられるよう頑張りますので、こちらこそこれからもこの小説をよろしくお願いします (2021年2月1日 23時) (
レス) id: cbb845e2c4 (このIDを非表示/違反報告)
coco(プロフ) - お話楽しませて頂いております！これからも宜しくお願い致します！ (2021年2月1日 7時) (レス) id: 43bf9966f7 (このIDを非表示/違反報告)
Spark - mgrwtnbさん» コメントありがとうございます。いつも更新遅くてすみません…早くあげられるよう頑張りますので、これからもこの小説をよろしくお願いします (2021年1月21日 23時) (レス) id: cbb845e2c4 (このIDを非表示/違反報告)
mgrwtnb(プロフ) - 続き待ってます！ (2021年1月21日 2時) (レス) id: 1e6ed00ec9 (このIDを非表示/違反報告)
Spark - サンリオさん» コメントありがとうございます。更新は遅いと思いますが、これからもこの小説をよろしくお願いします (2020年12月31日 23時) (レス) id: cbb845e2c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Spark | 作者ホームページ：http://keyaki
作成日時：2020年12月28日 1時
