また会いたくて ページ17
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宮舘.side
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……はあ、とため息が出る
今は仕事中だ
集中してお菓子を作らないといけないのに、どうしてもあの日のショックが胸をえぐる
kj「だーてっ、どしたん？」
突然目の前に現れたのは子犬……じゃなくて、アルバイトの康二だった
相変わらず体も心も距離感バカなようで
dt「…何でもないよ、ちょっと考え事してただけ」
心配させないよう、そう平然と返した
俺に驚いてほしかったのか、なんやーつまらんなーと康二は不服そうに言った
いつかだてを驚かせるんや！って本人はそんなことを張り切って言っている
俺は昔から驚くとか動揺とかからは程遠く顔にも出さないタイプなので、難しいだろうが…
kj「……いや、だてが考え事でボーッとしとるのも充分珍しいことやな
分かったわ、この向井が相談聞いたるわ！！」
dt「ありがと、遠慮しとくね」
kj「いや、即答すぎ！康二くん傷つくわ！」
関西特有のノリの良さでなんでも笑いに変えれるのは素晴らしい特技だな、と心底尊敬する
でも、そんな康二にも相談はできない
だって『幼なじみのホストにウザいって言われた』なんて絶対言えないよ
さすがの康二でも、は？ってなると思う
そのあとも教えて教えて！としつこいものだから、適当にお菓子をやるとすぐに仕事に戻ってくれた
本物のペットみたいだ
翔太のことは一旦忘れよう、仕事に集中だ
生地はキメ細かくするため、はやく軽くかき混ぜる
型に入れたらトントンと空気を抜き、素早くオープンに入れる
飾り付けはなるべく出来が変わらないよう正確に
何度もやってると次の作業、次の作業、と勝手に動く
昔はお菓子一つ一つにかける思いが強かった
もちろん今もそうしたいけど、忙しくなってからはそうすることができる時間もない
人気なのは嬉しいけど、自分の中でどこか寂しい気持ちが浮かぶ
それでもしょうがないことだと自分に言い聞かせるしかなかった
そういえば、と翔太の持っていた袋のなかを思い出す
菓子パンや洋菓子やグミなど様々な甘いものが入ってた
……もしかして、好きなのかな？
ってまた思い出してる俺、重いな
…謝罪の気持ち、って考えればいいのか
今までの謝罪の分だし、好物(仮)を渡すことは悪くないし
と心のなかで誰にも聞かれない言い訳をする
決めた、今日はあの店にもう一度会いに行く
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Spark - cocoさん» コメントありがとうございます。そう言ってくださるととても嬉しいです。早くあげられるよう頑張りますので、こちらこそこれからもこの小説をよろしくお願いします (2021年2月1日 23時) (
レス) id: cbb845e2c4 (このIDを非表示/違反報告)
coco(プロフ) - お話楽しませて頂いております！これからも宜しくお願い致します！ (2021年2月1日 7時) (レス) id: 43bf9966f7 (このIDを非表示/違反報告)
Spark - mgrwtnbさん» コメントありがとうございます。いつも更新遅くてすみません…早くあげられるよう頑張りますので、これからもこの小説をよろしくお願いします (2021年1月21日 23時) (レス) id: cbb845e2c4 (このIDを非表示/違反報告)
mgrwtnb(プロフ) - 続き待ってます！ (2021年1月21日 2時) (レス) id: 1e6ed00ec9 (このIDを非表示/違反報告)
Spark - サンリオさん» コメントありがとうございます。更新は遅いと思いますが、これからもこの小説をよろしくお願いします (2020年12月31日 23時) (レス) id: cbb845e2c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Spark | 作者ホームページ：http://keyaki
作成日時：2020年12月28日 1時
