喧嘩するほど仲が良いって訳じゃない 【ＱＫ】

７％　同じ苗字はややこしい ページ7

side ymmt

　
　
　
　
　

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十五時に着いてすぐに撮影部屋に放り込まれる

一体何するんだろう、しかもオフィスを通さずにすぐ撮影部屋直行


　
今日が自分の誕生日とかだったら「ああ、もしかして」なんて期待して入るけど


全く今日は何の日でもない、誕生日でも、かといってほかのメンバーの誕生日でも


　
　

　
　
　

そうしてなされるが儘に部屋に入ると、いつものテーブルの上に一枚の紙が置かれていた



　


　

　
　
　
　
　
　


【山本・河村 漢検一級脱出サバイバル！！】









　
　
河村さんと？

そういやこの間三十分で練習してテストするっていうサブ動画撮ってたし、別に不思議では無かった


　

だから脱出ゲーム的な事を醸し出すために僕を部屋に直行させたのか

　

　

　

　
　

　


何やら凄い事かと少し心配していた心が急に緩くなって、力なくソファに座る

時刻は十五時五分、もう五分も過ぎているのに河村さんは来ない




　
　

あの人、確かにちょっと遅刻多い人だからなぁ








　
　
　
　
　
　
　

　
　

　
　
　
　
　
そう待つこと十五時半、勢いよく扉が開いて「すみませんっ」と言う声もセットで飛び込んできた






　

　

　
　
　
　
　
　
　

　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　

綺麗な肩上の髪はさらさらと靡いて、プリーツスカートをひらめかせて









　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　

　
　
Aさんだった







　

　
　

　
　

　
　

　
　
　
　
　
　
　
　
　

　

彼女は肩で息をして、僕を何時もの通り睨む

嫌だな、まだ何にも言ってないのに



　
多分彼女は、僕が遅刻したことに対してまた何か言うと思っているんだろうけど







　
　
　


「Aさん.......？！」




　

　
　


　

言わないよ、そんな事

もう慣れっこになった刺すような眼から眼を逸らして言う






　

「山本せんぱ....山本さん？？！！！」









　

ああ本当に同じ苗字って鬱陶しい

無駄なことを考えてしまう、相手に行きつくまでにいろいろ考えてしまう







　
　
無駄な期待も、無駄な偏屈然り




　
　


　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　


なんだって「河村”A”さんだったら良いな」って、少しばかり思ってしまったんだから






　
　
　
　
　
　
　
　

　
　
　

８％　先輩後輩は協力したい→←６％　先輩後輩は笑えない

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