喧嘩するほど仲が良いって訳じゃない 【ＱＫ】

２５％　心情は ページ25

　
　
side ymmt

　

　

　
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これで、良かった

　
　

　
　
　
　
　

　
　
　
　
　



　

タオルで半場乱雑に髪を拭き、ドライヤーを適当にあてる


ふらふらとリビングに戻って水を飲み干すと、そのままふらつく足で部屋に帰ってベッドに倒れた







　

　
　
　

「..........これで、良かったんだよなぁ」








　
　
　
　
　
外はまだ雨が降っていて、厚い雲で月明かり何ぞ一つもなく、真っ暗だった





　

　

　

　

　
「....これで」








　
　
　


ライターが皆集うのは、一か月に一回、第二水曜日の午後六時から

これは基本伊沢さんとライターだけで、俺らは出欠任意


　
　

　
　

　

　

そんな日が、明日なんだけど





　

何というタイミング、と苦笑する



明日はコラボ企画の企画書を書いたから届けないといけない日だった




　

　
別にLineで送ってもいいし、PCで送信してもいい、けど伊沢さん曰く「大事なものは手でしっかり受け取りたい』らしいから止むを得ない


六時から始まるから、昼に行ってそれまでに帰ってこればいい


　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　

　

　
　
　


　

　
そうすれば、会わなくって済む、もう迷惑を掛けなくて済むんだ
　
　
　
　
　


　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　

　
　

ぼんやりと天井を見ていると、不意にスマホに通知が届く

元高等部陸上で一緒だった森魚から「見てこれ！！」と二通入っていた

　
　







　


　
￣見てこれ！！俺らの代のラストラン出てきた！





　

　

　
　

全体写真

前列に並ぶ三年、中列に二年、後列に一年


　
一年と二年は顧問に片付けパシりさせられているのか、半分居なかった

　
　
　
　
　
　
　
　


多分後でちゃんとした全体集合写真撮る前だろう、皆お道化て写っている





　
　
　

「懐かし.........」


　
　
　
　
　

　


　
　

真ん中で堂々と寝転ぶ森魚の右に立って全力ピースする自分

自分の斜め後ろに、可愛らしくピースしたAさん







　
￣山本先輩が卒部って、寂しくなりますね

　
　

　
　



　

　
ぼんやりと、Aさんの声が蘇る

お道化た写真を撮った後、片づけの手伝いに行こうとした時だった、確か






　

　
　

　

　
　
　
　
　
凄く嬉しかった、それだけが今でも強く残っていた

　
　
　


　

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