シルクの妹 [Fischer's] (ページ15)

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Ｎｏ．１４ページ15

Aは、転落をまぬがれた…
その理由は…シルクがAを抱きしめたからだ…

シ「A？A？大丈夫？また気失ったの？Aは、いつになったら、思い出してくれるの？」

『…』

バンッ

ン「Aちゃん！！」

シ「あ、ンダホ…また、気失っちゃった…」

ン「シルク…さっき、看護師さんに聞いたんだよ」

シ「なにを？」

ン「目が覚めて、２日間は絶対に点滴外したらいけないって」

シ「え？」

ン「もし、外した場合は、大変なことになる可能性もあるらしい…だから、はやく、病室に連れて行ってあげないと！」

シ「あぁ…死ぬのだけは、許さねーからな」

ン「うん、そーだね」

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ピッピッピッピッピッピッピッピッ

シ「はぁ…」

ン「また、巻き戻しだね…」

シ「おう…」

ン「みんな帰っちゃったねぇ…」

シ「そーだな…」

ン「シルクは帰らないの？」

シ「帰れない…」

ン「え？どーゆーこと？」

シ「おれ、Aに、酷いことしてる…」

ン「してないよ？そばにいてあげてるだけでも、妹思いなのに…」

シ「いや、してるんだ…記憶喪失かもって言われてるの分かってたのに…にぃにって言われないかもって思ってたのに…いざ、記憶喪失を目の前にしたら、俺何も出来ずに、帰ろうとしてた…」

ン「それは！そーだけど…」

シ「自分の名前しかわからないくらい、記憶が無いのに、兄妹の俺が一緒にいてあげないといけないのに、投げ出そうとした…だから、いてあげないと…」

ン「そーだね…俺もいるよ！」

シ「いいよ、ンダホは帰っていいよ？」

ン「ううん、おれも、Aちゃんが点滴外す前に話聞いてあげればよかった…何もわからないのわかってたのに…」

そして、２人は、Aのベッドの横で座って眠ってしまった…