episode 67 ページ36
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『いらっしゃい〜』
今日は愛する我が娘の記念すべき1歳の誕生日だ。
もう1年経つだなんて時の流れが早くて恐ろしくもあるが、順調に育ってる陽葵は自分でスプーンを持つようになった。
牛「おー、陽葵もう立ってんじゃんすげえ」
ガ「子供の成長は早いねえ」
レ「俺があげた服着てる…！かわいい…！」
フ「ひーちゃん〜フジが来たよ〜」
いつものメンバーが陽葵の誕生日を祝うためにわざわざ来てくれた。
各々誕生日プレゼントを私に渡した後は陽葵のところへ行ってしまう。
今着れるものをチョイスした人もいれば、成長してから着せるもの、後は陽葵用の可愛いプラスチックの食器類。
『陽葵良かったなあ、みんなとご飯食べよか』
陽葵を抱くと嬉しそうに笑う。
この子が生まれて1年。
キヨくんと親になって1年。
まだまだ未熟だろうけど1歳を迎えた陽葵のママになれて良かった。
「陽葵誕生日おめでとう」
キヨくんがふわりと柔らかく笑う。
その目は優しくてパパの顔をしていて、キヨくんが好きだなって。
みんなからのおめでとうに陽葵はきょとんとしていたけど、良いことだとわかっているのか終始ご機嫌みたいだ。
『1年って早いなぁ…』
みんなが帰った後陽葵は疲れて眠ってしまい、部屋の中は静かだ。
久しぶりにキヨくんと一緒にお風呂に入ってリビングのソファでゆっくりしていた時。
キヨくんの手が頬に触れた。
「…A、久々に、シたい。…いい？」
熱を持ったその瞳に促されるように小さく頷けば、キヨくんから熱いキスが降り注ぐ。
久しぶりにした行為は少し狭いソファだったけれど、優しいキヨくんからの愛に包まれて幸せだと実感したんだ。
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作者名：ｍｉｌｌ | 作成日時：2021年3月12日 14時
