999本の赤い薔薇【ky】 (ページ35)

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episode 66 ページ35

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天「え！陽葵立ってるじゃん！！！」

子供の成長は早いもので、もうすぐ1歳の誕生日を迎える頃、陽葵は物に掴んで立ち上がるようになった。
1ヶ月ぶりくらいに我が家に遊びに来た天月は写真を撮りまくっている。

『つい最近な、立ち始めたんよ』

天「すげ～！すげえじゃん陽葵！」

『天月に見せびらかしときな、このおじさん単純やからいっぱい褒めてくれんで～』

天「おじさん言うな」

そうは言いつつも天月の顔はデレデレだ。
陽葵がこけないように見張ってる中、天月がお土産として持ってきてくれたケーキをキヨくんは準備してくれた。

「A休憩していーよ、俺陽葵の面倒見るし」

『ほんまに？ありがとう～』

天「すっかり親の顔してるね、Aもキヨも」

「親だからね」

陽葵を抱き上げたキヨくんは陽葵を寝かしつけるようにあやす。
そうか、そろそろお昼寝させたい時間だ。

好奇心旺盛で少しおてんば娘の陽葵は色んなものに興味があるのか、他の子よりも成長が早いと先生に言われた。
自然と眠ることが多いけど、人が遊びに来るとなかなか寝つかない。

天「最近実況もあげてるじゃん」

『まあね、陽葵の泣き声入るのも意外と好評なんよ』

天「実写デビューも近いね？」

『させたないけどな～しても絶対顔隠すわ』

陽葵が将来困らないように。
親である私達の顔がネット上にある以上、陽葵が嫌な思いをすることだけは避けないといけないんだ。

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