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「海人、夏希が死んだ時も１回出ていってな。
だから皆もだいたい行く場所は分かってんだよ」
「この組織にいた夏希はどんなだったの？」
「んー、多分だけど
Aの知る夏希と同じだと思うよ
でもある日急におかしくなって
なんかー、あれだ！タヨリ…だっけ？
とかいう心の拠り所みたいなのが壊れたとか騒いでさ
俺ら何も出来なくて
ただ海人だけは共感できたみたいだったんだけど
夏希、紫耀の彼女でさ…
そのときジンも夏希のこと好きだったから
海人、変に夏希に近づいちゃいけないと思ったんだと思う。
だからこそ、夏希の死は
海人にとっても不甲斐ないものだったんだよ。」
「え…紫耀と夏希付き合ってたの？？」
「まぁ、ずっと昔の話。」
「ずっと昔って？」
私が問いつめると
優太は んー、と目を宙に浮かばせた
「一年前くらい？」
「いや最近じゃん！！
夏希は一切覚えてないのかな…？」
「うん…きっと覚えてないな
あれだけ暴れて
挙句の果てには自分で命を絶った
廉が事件にならないように、って
泣く泣く夏希を消したんだよ」
「そっか……
夏希はみんなの仲間だったんだね
だから
…仲良くなれたんだ」
そう言うと
優太は笑った
夕焼けの空に溶ける優太の笑い声は
なんだか儚いものだった
「ほら、その倉庫の裏
多分、いや絶対、
海人いるはずだから行ってあげて。
俺、先帰ってるからな」
そう言って優太は背を向け歩き出す
その背中を呼び止め
優太が振り返る
「ありがとう…っ！！」
少し大きな声で言うと
優太はまたくしゃっと笑った
「あのさー
俺らがどんな気持ちでAを守ろうと思ってきたか
どんだけAのこと大切にしてるか
絶対忘れたらダメだからな？！
お前がここにいて大正解なんだからな！！」
大きく まるー！としてみせる優太に
私は笑いがふきこぼれる
初めてな気がしたんだ
誰かに
ここにいてもいいよ、と証明してもらうことが。
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ゆい(プロフ) - 続きがめちゃめちゃ気になります！更新楽しみに待ってます、！ (2018年9月25日 21時) (
レス) id: 7738179a6b (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - とても面白いです！続きが気になります(°▽°)応援してます！ (2018年9月7日 1時) (レス) id: 7738179a6b (このIDを非表示/違反報告)
岸くん - 難しいけど読み応えありすぎます。受験勉強の合間に見ます！楽しみです^ ^更新頑張ってください(^ ^) (2018年9月4日 23時) (レス) id: 432971ccb6 (このIDを非表示/違反報告)
霞草(プロフ) - ふみなさん» コメントありがとうございます！！廉くんですね！どんなオチになるかまだ検討中ですが、出来る限り楽しんでもらえる方向に考えます(`o´) (2018年9月4日 23時) (レス) id: a823ba01c8 (このIDを非表示/違反報告)
ふみな(プロフ) - とても面白いです！今までオチは廉くんでしたが今回もそういうのあればぜひ廉くん出みたいです！続き楽しみにしています！ (2018年9月2日 22時) (レス) id: 5163432d21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霞草
| 作成日時：2018年9月1日 21時
