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学校に着くと
みんなは知らんぷりを始めた。
私からすると少し滑稽な様子に見えて
ひとり、笑いをこぼさないように教室へ向かった
教室に入ると
いつもと同じような視線に包まれる
女の子達からの冷たい視線
男の子達のチラチラと、鬱陶しい視線
この中に私のことをちゃんと見て
ちゃんと知ろうとしてくれる人なんて一人もいないだろう
私は一番後ろの自分の席に座り
古い小説をカバンから取り出し開く
いつもいつも、同じページから始めて
同じページまで読み進める
その先に進む気もないし
読みたいという好奇心も一切ない
ただ、この時間をまっさらに過ごしていたいだけ。
なのに
「聞いてんの？」
さっきから頭上で女の子達がうるさい
「…なに？」
「だから、あんたがマコトに媚び売ったんでしょ？
人の彼氏なのに最低。」
マコト…
あぁ、あの“男の子”か。
「知らない。私はやってない。」
そう言って小説に目を向けた時
私の髪を掴んで無理矢理に引っぱった
タヨリが震えた。
「謝ったら許してやるって言ってんの。」
ギラギラと光る、“女の子”の目
私は思わず逸らしてタヨリを働かせる
こんな痛みは経験しちゃいけない。
「…離してっ」
だんだんとクラスの男の子達の視線も集まってきたとき
スカートのポッケで震えるスマホに気が取られて
ふと痛みを感じた
“女の子”は自分たちに注目が集まってることに気づき
手を離して慌てて教室を出ていく
スマホを開くと紫耀からの電話で
少し嫌な予感がした。
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ゆい(プロフ) - 続きがめちゃめちゃ気になります！更新楽しみに待ってます、！ (2018年9月25日 21時) (
レス) id: 7738179a6b (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - とても面白いです！続きが気になります(°▽°)応援してます！ (2018年9月7日 1時) (レス) id: 7738179a6b (このIDを非表示/違反報告)
岸くん - 難しいけど読み応えありすぎます。受験勉強の合間に見ます！楽しみです^ ^更新頑張ってください(^ ^) (2018年9月4日 23時) (レス) id: 432971ccb6 (このIDを非表示/違反報告)
霞草(プロフ) - ふみなさん» コメントありがとうございます！！廉くんですね！どんなオチになるかまだ検討中ですが、出来る限り楽しんでもらえる方向に考えます(`o´) (2018年9月4日 23時) (レス) id: a823ba01c8 (このIDを非表示/違反報告)
ふみな(プロフ) - とても面白いです！今までオチは廉くんでしたが今回もそういうのあればぜひ廉くん出みたいです！続き楽しみにしています！ (2018年9月2日 22時) (レス) id: 5163432d21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霞草
| 作成日時：2018年9月1日 21時
