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そのあと海人が廉に


まだ行けてない。もしくはひとりじゃ行けなかった場所は?

と聞くと


裏山の中は見れていない、と言った



その言葉に皆は固まった


「裏山ってなんかあったっけ?」


「ほら、俺ら友達でよく遊んでた場所だよ

そのあと山を降りてきてあの食堂で……なぁ?」



岸くんがみんなに合ってるよな?と確認をとる

皆はパラパラと頷く



「昔、俺らもよく行ってさ。
廉とAは秘密基地なんか作って
そこでよくかくれんぼとかしてたじゃん。」



「そう、、なんだ…」




「もう!記憶無いことは気にしない!
その裏山、怖いのはわかるけどさ

7人で行かない?明るい時に!」



海人の提案にバラつく反応


「げっ!俺怖いのあんまり…」

紫耀は見かけによらずビビり。

「俺もグロイ系は苦手なんだよ… 」

玄樹も枕をぎゅっと抱きしめる。




海人はそんな反応にはぁ、と溜息をつき


「じゃあ2人以外で行こ。

君たちは周辺聞き込み係。
あ…危ないと思う人達は避けてね?

例えば広まっちゃいそうなこの町のお偉いさんたちとか。

あくまで、秘密厳守で。トップシークレットでね。」






そこに鳴り響く

12時を告げる時計の古い音。




「よし、作戦も決まったことだし
寝ますか。」



海人の明るい声を聞き

私達はそれぞれの布団に入って

岸くんの「消すぞー」って言葉で布団をかぶった



パチン、と音がして
部屋が真っ暗になる






目を開けて


目が暗さになれて



障子の少し薄れた隙間から、月の光が

季節はすぎたのに窓にかけられた蚊帳の模様になって
部屋に差し込む。





私の左隣に、


廉がいる。




ずっと探していたはずの廉がいる



忘れていた、大切な存在

それを確かめるように手を布団から出して


廉の布団の中に入れた




触れる、Tシャツの袖。


ビクッと動いたかと思うと
綺麗な横顔の目が開き


チラッと私を見た






「もう寝ちゃう?」




小声で尋ねると

廉は私の方に体を向けて




「…ん?」





聞こえなかったのか

聞こえたけど、そう言ったのか


私にはわからなかったけど
そんな事どうだってよかった



廉が私を見てる


その目の中に映る景色が綺麗なものだったらと願う

廉の世界が
廉の好きなものだけで溢れる世界になれば、と願う







「おかえり」




廉の手を手探りで掴み、握る


その手は温かかった。

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ひかる - うわぁめっちゃ気になるとこで更新止まってる笑 廉くんもジンも無事でいてほしい…つか犯人は誰なの?更新楽しみにしています!! (2018年9月30日 17時) (携帯から) (レス) id: 075c6f1d28 (このIDを非表示/違反報告)
霞草(プロフ) - まゆうさん» もう少しで完結です…!ハッピーエンドになればいいなぁと私も思っています!(^^; (2018年7月27日 1時) (レス) id: a823ba01c8 (このIDを非表示/違反報告)
霞草(プロフ) - ららちゃんさん» 殺されないようにお願いしています……笑 最後までぜひよろしくお願いします!! (2018年7月27日 1時) (レス) id: a823ba01c8 (このIDを非表示/違反報告)
霞草(プロフ) - めろさん» もう少しで完結です…(..)最後までハラハラドキドキたのしんでくださいね!! (2018年7月27日 1時) (レス) id: a823ba01c8 (このIDを非表示/違反報告)
霞草(プロフ) - 卍さん» そろそろクライマックスです(..)ありがとうございます!!頑張ります(^ν^) (2018年7月27日 1時) (レス) id: a823ba01c8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:霞草 | 作成日時:2018年7月9日 13時

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