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．
「ちょっと…！！」
坂道を登っていく永瀬くんの背中に声をかける
振り向く永瀬くんは
とても初夏とは思えないほどの涼しそうな目で
「…なに？」
あまり話しかけてはいけないのかな
そう、思えるようなオーラが漂っていた。
「…あ、えっと…
家どこなの？
あ、別に深い意味はないんだけど！
バス停一緒だし、気になって…！！」
テンパって言葉に詰まりながらもそう言うと
永瀬くんはスタスタと降りてきて
私の目の前で止まる
じーっと私を見つめ
永瀬くんの茶色い瞳がキラリと光った。
「…なに？」
永瀬くんはそんな私に返事もせず、
いきなり私の髪を触った
「はっ？！！…え？？」
「虫、ついてたから」
パパッて払う手と
顔が少し歪む。
虫が苦手なのかな、って
なんだか可愛くて
つい笑ってしまった。
そんな私を見て
首を傾げ、
「俺の家は、あそこ。」
永瀬くんは坂道の上の灯台がある場所を指さした。
「え……っ」
私は、その家を見て固まった。
「…あそこに、住んでるの？」
その家は、
あの、事件が起こった家だった。
昔、町の食堂として栄えていたあの家で
とてつもなく残酷な事件が起こったんだ。
どうして？？
まず、あそこって人住めるの…？
「そんな顔すると思った。
安心してや、死体はないから。」
永瀬くんはそう言って
私から背を向けた。
「ちょっと…待ってよ……
なんでその事件のこと知ってるの？
今日島に来たばっかりでしょ？」
「初めてじゃ、ないよ」
そう言いながら、足を踏み出し
歩き出した永瀬くん
私は夏なのに背筋が凍りそうになって
震える足を動かしてなんとか家に着いた。
「あら、おかえり〜」
夕ご飯を準備するお母さん
「お母さん…
あそこの家に、今日転校生が……っ」
「え？？何言ってんの？」
「だから！！あの家に！今日転校生が来たの！！」
「あの家って…あの食堂？」
私が頷くと
お母さんは鍋を机に置いて
私の肩を掴んだ
「……ダメよ、絶対に近寄っちゃダメ。」
私はお母さんの強い瞳に押されて頷いた。
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ひかる - うわぁめっちゃ気になるとこで更新止まってる笑 廉くんもジンも無事でいてほしい…つか犯人は誰なの？更新楽しみにしています!! (2018年9月30日 17時) (携帯から) (
レス) id: 075c6f1d28 (このIDを非表示/違反報告)
霞草(プロフ) - まゆうさん» もう少しで完結です…！ハッピーエンドになればいいなぁと私も思っています！(^^; (2018年7月27日 1時) (レス) id: a823ba01c8 (このIDを非表示/違反報告)
霞草(プロフ) - ららちゃんさん» 殺されないようにお願いしています……笑 最後までぜひよろしくお願いします！！ (2018年7月27日 1時) (レス) id: a823ba01c8 (このIDを非表示/違反報告)
霞草(プロフ) - めろさん» もう少しで完結です…(..)最後までハラハラドキドキたのしんでくださいね！！ (2018年7月27日 1時) (レス) id: a823ba01c8 (このIDを非表示/違反報告)
霞草(プロフ) - 卍さん» そろそろクライマックスです(..)ありがとうございます！！頑張ります（＾ν＾） (2018年7月27日 1時) (レス) id: a823ba01c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霞草
| 作成日時：2018年7月9日 13時
