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．
「なんで廉くんがここに？」
珍しくスーツ姿のお父さんは
ネクタイをゆるめながら言った
今日はそう言えば町内のお偉いさんが集まる会だとか言ってたな。
「おじさん、お久しぶりです。」
廉はペコッと頭を下げ
お父さんの顔をじっと見つめた
「今更信じてもらえへんかも知れんけど、
俺の親は誰も殺してなんかない。
ここに戻ってきたのは、もう二度と、
あんな事件が起きないようにするためで、
やっと事件の背景が分かってきたところなんです。」
廉の真剣な目に
お父さんはグッと食いついた
「今更何を言うんだ、
そう大人達は言うだろう」
落ち着いた声でそう言うと
廉の目の前を通って靴を脱ぎ
玄関を上がった
「俺がそんな大人の1人だと
君は思ってるのかもしれない」
見上げる廉に、
お父さんは優しく笑いかけた
「初めは俺も、娘達がやっかいなことに巻き込まれて欲しくない
そう思ったよ
でも、娘が言うこと聞かなくてな」
私のほうをちらっと見て
眉を片方下げ、困ったような顔をするお父さん
「君の目は嘘をついてる目じゃない
娘も、そこにいるジンくんも
いつも来てるあの子達も
みんな子供ながらに分かってたんじゃないか
そう思うよ。
廉くん、
おかえり。」
お父さんはしゃがみこんで
廉を見上げ、笑った
廉の目から大粒の涙がこぼれて
肩を震わせながら
こくん、と頷いた
お母さんは戸惑った様子で
「え、、ちょっと…？どうするのよ…」
と、お父さんに尋ねる
「子供たちに任せとけよ」
そう言ってお父さんはリビングに入っていく
その後ろを追いかけるお母さん
バタン、と音がしてリビングのドアが閉まると
ジンは廉の肩に手を置いて
「今まで言ってやれなくてごめん。
おかえり、廉。」
廉の涙が止まらないうちに
どんどん私も泣きそうになって
廉に近寄る
「廉…おかえ…」
「廉ー！！！」
「廉〜泣くなよ〜！！」
私をドンッと突き飛ばし
後から出てくるヤツら。
廉は泣きながら笑った
「みんな、ただいま…っ」
なんか私だけほっとかれてない？
でもまぁ…
仲直りできたんだ
廉が元に戻ってきたんだ
私は皆が廉に抱きつく様子を
嬉しい気持ちで眺めていた
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ひかる - うわぁめっちゃ気になるとこで更新止まってる笑 廉くんもジンも無事でいてほしい…つか犯人は誰なの？更新楽しみにしています!! (2018年9月30日 17時) (携帯から) (
レス) id: 075c6f1d28 (このIDを非表示/違反報告)
霞草(プロフ) - まゆうさん» もう少しで完結です…！ハッピーエンドになればいいなぁと私も思っています！(^^; (2018年7月27日 1時) (レス) id: a823ba01c8 (このIDを非表示/違反報告)
霞草(プロフ) - ららちゃんさん» 殺されないようにお願いしています……笑 最後までぜひよろしくお願いします！！ (2018年7月27日 1時) (レス) id: a823ba01c8 (このIDを非表示/違反報告)
霞草(プロフ) - めろさん» もう少しで完結です…(..)最後までハラハラドキドキたのしんでくださいね！！ (2018年7月27日 1時) (レス) id: a823ba01c8 (このIDを非表示/違反報告)
霞草(プロフ) - 卍さん» そろそろクライマックスです(..)ありがとうございます！！頑張ります（＾ν＾） (2018年7月27日 1時) (レス) id: a823ba01c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霞草
| 作成日時：2018年7月9日 13時
