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．
階段を3階あがり
隅っこの大きな重い扉を押し開ける
ギギギギ、と不快な音を立て
朝の光が細く差し込む
本棚を通り抜け
奥の扉を開けた。
みんなが一斉に入口を見る
「……久しぶり…」
私が少し笑うと
高橋くんだけが笑い返してくれた
「そこ、座って？」
平野くんに言われて、
前と同じ、窓側、岸くんの隣に座る。
嫌な予感がして
私の手が震えるのを見て
岸くんは、
「大丈夫ッスよ…」
と、言った
そしたら横から
「大丈夫とか、無責任な事言わないで」
と、また岩橋くんのツッコミが飛んでくる
「お前ら、いいから。話始める。」
いつになく真剣な平野くんの表情に
私の心は余計に固まる
「Aちゃん
ずっと、騙してた。」
「…へ？」
平野くんの口から出た言葉に驚きは隠せない
どういうこと…？
「廉は、手術なんかしてない。
海外も行ってない。」
「え、どういうこと…？
意味がわからないんだけど…」
神宮寺くんは俯いていた顔を上げた
「廉に、黙っててって言われてたこと
今から全部話す。
覚悟して、聞いてほしい」
「なにそれ……」
「廉、
もう、死ぬんだ」
神宮寺くんの言葉に
みんなは俯いて、
岩橋くんと高橋くんは
また、あの日みたいに堪えきれずに泣いていた
私だけが
知らないみたいで
余計に意味がわからなくなる
「ごめん。ほんとは最後まで、黙ってるべきだったんだけど
もうこれ以上、黙ってるのは、俺らも限界なんだ。」
平野くんの言葉に続いて
神宮寺くんが話し出す
「俺と海人は、
初めてAちゃんが病院に行った日に
もう、俺は無理かもって
聞かされてた。」
高橋くんはその言葉で
余計に肩を震わせ、泣き出した
「それで、、、紫耀、玄樹、岸くんに
前に図書室でサボってから病院行った日に伝えた。
そのときに廉から
俺は頑張るから、
Aには俺がこうなることは言わんといてほしいって言われて……」
言葉を詰まらせる神宮寺くん。
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○○(プロフ) - 初めて感想を書かさせていただきます。廉くんの儚い気持ちと気持ちと他のメンバーの主人公を大切に想う気持ちと主人公のもがき苦しむそんな気持ちが交差して、私も感情移入をして涙が出てしまうような、そんな素敵な作品でした。ありがとうございました。応援しています (2020年6月12日 13時) (
レス) id: fa289597fc (このIDを非表示/違反報告)
Rin(プロフ) - 素敵な作品を作っていただきありがとうございます!!いつの間にか涙が溢れてました。もう一度言います。こんな素敵な作品を作っていただき本当にありがとうございます！！ずっと応援してます！ (2019年11月30日 21時) (レス) id: d9e61be587 (このIDを非表示/違反報告)
sa_chinzei(プロフ) - いつの間にか涙が出ていてとても感動しました！ (2019年9月7日 17時) (レス) id: f20ddae1e1 (このIDを非表示/違反報告)
にぃな(プロフ) - 涙が止まりませんでした。 とてもスゴくいい作品でした。2枚目の手紙の内容何だったのか気になります！ (2019年8月20日 21時) (レス) id: b0fcd1ccbe (このIDを非表示/違反報告)
テテLOVE - めっちゃいい話でした！！！ 感動しすぎてヤバイです。。。 みんな優しいですねーーー ！ 最高の話ありがとうございました♪ (2019年8月9日 16時) (レス) id: 817c01a749 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霞草
| 作成日時：2018年7月6日 15時
