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私のアパートから徒歩3分のところにあるスーパー
廉とは何度かここに来てる。
「生姜焼き食いてぇ」
「食いてぇなんて言い方しないのー」
「食べたいのでございます」
「はぁ。」
ため息つかんとってよー、と
廉は私のマフラーの巻き端をぶんぶん振った。
「じゃあお肉取ってくるから廉は何するの？」
「俺は…アイスを選ぶ？」
「正解です」
別に満点ではないけど
お菓子かアイスで迷っていたから
セーフということにしよう
「待って」
「ん？」
「俺にも肉選ばせてや」
私の思惑がバレてしまったか。
「だって廉ワケ分かってないじゃん！」
「なにがよ！！」
「この前すき焼きしようねって言って買ってきたお肉なんだったの？」
「……豚肉です」
「はぁ。」
「いやちゃうやん、豚肉のすき焼きもアリかなって思って、」
「わかったわかった、じゃあ一緒に選ぼ。」
ぶーっとなってしまった廉の腕に手を回し
グイッと腕を組むと
廉は満更でもないような顔でツンツンしていた。
「もうほんと、よく一人暮らしできてるね」
「それ褒めてんの？貶してんの？」
「もちろん貶しでしょ」
チェッとひねくれる廉の横顔を見つめる
こんなふうに仲良くなったのはいつからだったかな。
初めの方はお互い緊張しちゃって
手を繋ぐのでさえもギクシャクしたり。
なのにいつの間にか
廉はこんなにも子どもっぽくなっちゃって。
意地っ張りで寂しがり屋の
21歳 大学生 永瀬廉は
私の隣でいまも、じーっと冷ケースを眺めている
その横顔はとてもとても美しいのに
廉はそのこと分かっているのかな
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なるみ(プロフ) - はじめまして。いつも楽しく拝見させていただいております。エンドロールのパスワードを教えていただきたいです！ (2023年4月14日 12時) (
レス) @page35 id: a37fb134db (このIDを非表示/違反報告)
霞草(プロフ) - 椿さん» コメントありがとうございます。これからもよろしくお願いします○|￣|＿ (2019年11月6日 0時) (レス) id: 402b5f83f6 (このIDを非表示/違反報告)
椿 - 霞草さんのお話めちゃめちゃ大好きで読んでます！今回もすっごい面白かったです！！ (2019年11月3日 8時) (レス) id: e0292a59d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霞草
| 作成日時：2019年10月15日 11時
