検索窓
今日:2 hit、昨日:5 hit、合計:278,663 hit

ページ4










会議室を出て
階段を下りると
ベンチに座る廉の後ろ姿が見えた

私のコートとマフラー、トートバッグをギュッと抱えて
黒いコートが茶色い髪をもっと明るく見せた




「廉、おまたせ。」


ツンツン、と叩くと
くるっと顔を上げた。
眼鏡をかけて手には文庫本を持っている



「あれ、本なんか読むっけ?」

「ん?」

「……待ってこれ私のじゃん」




廉はニカッと嬉しそうに笑い
メガネを外して私にかけた。
文庫本、ブックカバーは廉がプレゼントしてくれたもの。



立ち上がり私にコートを着せる


「待ったよ」

「うん、ごめんね」



マフラーも雑にぐるぐる巻いてくる



「待ったよー」

「はいはい、ごめんね?」



だけどカバンは廉が持ったまま
私の手を引いて、そのまま廉のポケットに入れられた




「お礼に何作ってもらおかなー」

「なんでもいいですよ〜」

「スーパー寄ろ」

「いいよ、私の家?廉の家?」

「俺ん家でもええよ」

「あ、でも料理するなら私の家の方がやりやすいわ」

「じゃ電車で来て良かったな」



廉は私の大学の最寄り駅から
5駅ほど離れた駅の大学。

頭が良くて知名度もある大学で
廉はなんで私を選んだのか分かんないほど
廉の大学にはたくさん可愛い子もいるはず。

だけど廉と出会ったときね
私、正直、この人だなぁなんて思ったんだ。

.→←.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (465 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1658人がお気に入り
設定タグ:永瀬廉   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

なるみ(プロフ) - はじめまして。いつも楽しく拝見させていただいております。エンドロールのパスワードを教えていただきたいです! (2023年4月14日 12時) (レス) @page35 id: a37fb134db (このIDを非表示/違反報告)
霞草(プロフ) - 椿さん» コメントありがとうございます。これからもよろしくお願いします○| ̄|_ (2019年11月6日 0時) (レス) id: 402b5f83f6 (このIDを非表示/違反報告)
椿 - 霞草さんのお話めちゃめちゃ大好きで読んでます!今回もすっごい面白かったです!! (2019年11月3日 8時) (レス) id: e0292a59d7 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:霞草 | 作成日時:2019年10月15日 11時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。