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それから1週間、7月になった。
あれから途切れることなく
廉とのメッセージのやりとりは続いていた
廉タイムテーブル出たから送るわ
そんな通知に既読をつけて
開く写真。色んなバンド名が並ぶ中
廉や紫耀くんのバンドの名前が1番最後にあった
7/26
16:45〜
バンド
スケジュール帳にボールペン字で書き込む
あと3週間も先だけど
とてもウキウキが止まらない
「なぁに。いいことあった？」
舞がタンブラーのミルクコーヒーを飲みながら
面白がるような目で言った
「うん、まぁ少し」
「なによ」
「久々に恋の予感…的な」
「あらっ」
口に手を当てて
くるっとまつ毛の上がった瞳が私を捉えた
「いいね、同じ大学？」
「ううん、○○大」
「おぉ賢いな。どこで出会ったの？」
「この前ご飯会あったでしょ？そこの店員さん」
舞はうーん、と考えて
何かを思い出したように目を開いた
「一目惚れ…？」
「えっ、いや…うーん？」
一目惚れ
私は彼に一目惚れ？
「あら？Aからではないっぽい？」
「うーん、なんかね、知り合いの知り合いだったみたいで
連絡先教えていい？みたいな感じで…？」
「あ、相手の一目惚れか！！」
わかるわかる、A可愛いもん。と
舞はタンブラーの蓋を締めながら言った
「そっか、いい感じの人なの？」
「うん、なんか趣味も合いそうなんだ」
「いいじゃん。それが1番大事だよ。素でいられそう？」
「素か…」
去年の秋
そのときのバイト先で出会った男の人と
ひと月ほど付き合ったことがあった。
全然上手くいかなくて、
正直私らしさなんて欠片もなくて
相手の前でいつもビクビクしてたのを覚えてる。
嫌われたくない
がっかりされたくない
いい子だと思われたい、いい子ちゃんでいたい。
そんな私はもちろん
彼に愛されるはずもなかった。
だって、心を開いてないんだもん
信頼されるはずもない。
可愛がられるはずもない。
そのころはそれが分からなかった。
あまりに恋愛初心者で
相手に依存をしてしまっていた。
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なるみ(プロフ) - はじめまして。いつも楽しく拝見させていただいております。エンドロールのパスワードを教えていただきたいです！ (2023年4月14日 12時) (
レス) @page35 id: a37fb134db (このIDを非表示/違反報告)
霞草(プロフ) - 椿さん» コメントありがとうございます。これからもよろしくお願いします○|￣|＿ (2019年11月6日 0時) (レス) id: 402b5f83f6 (このIDを非表示/違反報告)
椿 - 霞草さんのお話めちゃめちゃ大好きで読んでます！今回もすっごい面白かったです！！ (2019年11月3日 8時) (レス) id: e0292a59d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霞草
| 作成日時：2019年10月15日 11時
