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大学の四限終わり、
小雨が降り始めた6月
大学の前で待ってて、という紫耀くんからのメッセージを見て
私は自分のバレエシューズを眺めていた
なんだか雨が強くなってきた気がして
傘をさそうと取り出した時
視界に黒のコンバースが入った。
「紫耀くん？…あ、」
「どうも。」
控えめな声とお洒落な顔
私は思わず目を逸らしてしまい
もう一度顔を見上げると
彼は恥ずかしそうに俯いた
「永瀬廉です」
「あ、」
「紫耀から聞きました。Aさんっすか？」
「Aです。」
「なんかすみません、いきなりで」
「いや、全然…紫耀くんは？」
まさかあの男、
初対面なのに二人きりにさせようとしてる？
「紫耀、車取りに行きました」
「あっ、そうなんだ」
目の前の彼が少し悲しそうな顔をしたとき
紫耀くんがいつも乗り回してる外車が止まった
「おーい！お待たせ！」
「遅いぞ！！」
いきなり元気になる廉に驚いたけど
正直、紫耀くんが来てくれなきゃ困っていた。
「廉が運転しろよ」
「は？なんでやねん」
「かっこいいとこ見せろよなぁ！」
そんなやり取りをしているとき
廉はなんだか楽しそうだった
あぁ、こんな顔もするんだなぁと思った。
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なるみ(プロフ) - はじめまして。いつも楽しく拝見させていただいております。エンドロールのパスワードを教えていただきたいです！ (2023年4月14日 12時) (
レス) @page35 id: a37fb134db (このIDを非表示/違反報告)
霞草(プロフ) - 椿さん» コメントありがとうございます。これからもよろしくお願いします○|￣|＿ (2019年11月6日 0時) (レス) id: 402b5f83f6 (このIDを非表示/違反報告)
椿 - 霞草さんのお話めちゃめちゃ大好きで読んでます！今回もすっごい面白かったです！！ (2019年11月3日 8時) (レス) id: e0292a59d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霞草
| 作成日時：2019年10月15日 11時
