珈琲 22 ページ22
．
「健人さんと仲いいんですね」
席に戻ってケーキを食べながら
私は尋ねた
「そうだね。」
少しさみしい口調で静かにそう言って
ホットケーキの小さな欠片を口に運ぶ。
「高校時代の先輩なんですよね？
勝利さんは高校時代どんなだったか聞きたいな…」
「A。」
「あ…すみません…踏み込みすぎました…か？」
優しく微笑んで
私の口元に手を伸ばす
そしてその長い綺麗な指で
私の唇の甘い甘いクリームを絡めとり
パクッと食べた。
「付いてたよ」
私を子供扱いするような目で
そんな目で、見ないでよ…
「すみません…」
「Aも俺のこと勝利って呼んでよ。」
「え…っ、それはハードルが…」
「俺だけ呼び捨ては寂しいなぁ〜」
うう…っ、そんな目で見られたら…
「じゃあ…勝利…？」
恐る恐る口にすると
彼は目を丸くしてそして俯いた
「やっぱ、ダメですよね！！やめます！調子乗ってすみません！！」
私の言葉に首を振り
「そう呼んで。敬語も、使わないで」
それからまた、1口、ホットケーキを口に運んだ。
「それが、英語を教える条件ね？」
「……はい、」
勝利といると時間が止まったような、でも早いような
そんな不思議な時間が流れる。
これが好き、ということだと
日々思い知らされる。
英語を喋る器用な口元に、静かに響く声。
サラサラと書き連ねるシャーペンの爽やかな音と伏し目がちな目。
その前髪のあいだから、
「わかる？」と私をのぞき込むのは
私にとっては破壊力抜群なわけで
一緒にいることさえ恥ずかしくなって
きっと私の顔は常に真っ赤だ。
こんなんじゃ、勝利にいつバレてもおかしくないな…
そう思った時に、
また健人さんの言葉が頭をよぎった。
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綾瀬彩香(プロフ) - すみません！永瀬廉が主人公の微熱？とあともう一個のやつ見たいので、パスワードを教えて欲しいです。よろしくお願いします。 (2018年12月19日 22時) (
レス) id: a70f340e37 (このIDを非表示/違反報告)
霞草(プロフ) - 佐藤勝利大好きさん» ありがとうございます！がんばります！（＾_＾） (2018年5月24日 23時) (レス) id: 1331043292 (このIDを非表示/違反報告)
霞草(プロフ) - ルートさん» ありがとうございます！！嬉しいです〜(*´-`)これからもお願いします！ (2018年5月24日 23時) (レス) id: 1331043292 (このIDを非表示/違反報告)
佐藤勝利大好き - すごくいい話でした！更新楽しみにしてます！ (2018年5月22日 10時) (レス) id: ee7e59b9bf (このIDを非表示/違反報告)
ルート(プロフ) - 初めまして！え、もうなんか伝えたいことがたくさんあるんですが、語彙力ないのでとりあえず、このお話めちゃくちゃ好きです。もうなんかコーヒーなのに甘い…好きです！！！更新楽しみに待ってます！！ (2018年5月20日 20時) (レス) id: e7cea7fca8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霞草
| 作成日時：2018年5月20日 0時
