検索窓
今日:8 hit、昨日:8 hit、合計:96,022 hit

燃える心に駆け抜けろ ページ23










決まった時間に、玄関のチャイムが鳴る
階段を駆け下りる指定より短い紺色のスカート




「こんばんはっ」



玄関を勢いよく開けると
紺色のシャツに黒のデニムを履いて
黒いコートを手に持った

今日も ものすんごくカッコイイ先生がいた




「いつもすぐに開けんなよー?
ちゃんとインターホン見てからにしなさい」



私より 1つだけ
ううん、ほんとは2つだけ。
早生まれの先生はまだ19歳。

それだけしか変わらないくせに
今日もちょっぴり上から目線



「先生って知ってるから開けてるの」

「だからァ、それがあかんって言うてるの」



階段をのぼりながら
先生は言った。
すらっと伸びる長い脚を見つめながら
私はあとを追った。




「受験生のわりに片付いとんなー部屋」



そう言って いつもの定位置に腰を落とす
遠慮気味に離れた 数センチ、クッションの上。





「先生が来るから片付けてるんです。」




私の気持ちなんて
結局バレバレだろうから
私は開き直ろうと、今年の夏に決めた。













「永瀬廉です」


受験生が始まった 高校三年生の春
先生に出会った。

前から家庭教師を担当してもらっていた先生が
就職活動の期間に入ってしまったから
担当の先生が変わったことがきっかけだった。



スラッとしてて
なんだか少しクールな人。






「…男とか聞いてないし、」



私がぼそっとこぼすと
その男は 言った



「勉強教える分には なんの不足もないと思うけど」



私は少し苛立って
先生を睨んだ
なんで初対面の人に こんなえらそうにされなきゃなんないの?




「俺のこと睨んでる暇あったら
はよこの問題 解け。」




そう言って 人差し指をとんとん、と
私の白いテーブルの上 難しい数式を指した

・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (170 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
501人がお気に入り
設定タグ:King&Prince   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

霞草(プロフ) - aimiさん» コメント頂けて嬉しいです。久しぶりになにか執筆したいなぁと思ってます! (2021年10月10日 1時) (レス) id: cf24c8e438 (このIDを非表示/違反報告)
aimi(プロフ) - あと、燃える心に駆け抜けろの続編が読みたいです。よろしくお願いいたします (2021年10月6日 20時) (レス) id: 7523aceb2d (このIDを非表示/違反報告)
aimi(プロフ) - 私、こういう感じの作品初めて見ました‼️また、書いていただけると嬉しいです‼️ (2021年10月6日 20時) (レス) @page37 id: 7523aceb2d (このIDを非表示/違反報告)
すばりてちゃん - あぁ、やっぱり作者様が紡ぐお話はエモすぎる、と心より思います。いつか私も、作者様のように人を動かせるような言葉を紡げたらと憧れました。陰ながら応援しております。 (2019年12月25日 12時) (レス) id: 9aa5aa9bdc (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 岸くんのストーリー好きです。続編で長編とかも書いてもらいたいです。また、廉くんのストーリーも、番外編でも良いので、ハッピーエンドになるようなお話が読んでみたいです。よろしくお願いします。 (2019年3月24日 7時) (レス) id: 5ca5d758c8 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:霞草 | 作成日時:2019年3月19日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。