６話 狼ゲーム ページ8
〜noside〜
ウルフ「最初から言うことを聞いていれば良かったものを…」
「それでは…狼ゲームを始める」
すると突然目の前にカードが配られた。
ウルフ「さあ、カードを1枚選べ」
「おまえたちの命を左右する大切なカードだ」
赤い帽子の人「命を左右する？」
困惑しながらもみんなカードを引いた。
ウルフ「今おまえたちに配ったカードには２種類のカードがある。羊のカードと狼のカードだ」
「突然だが、狼のカードを引いたモノは…」
「羊を1匹殺せ」
金髪に帽子の人「殺せ…だと？」
白色のコートの人「おいおい。いい加減にしろよ…」
ウルフ「そして、狼が羊を殺した12時間後に狼裁判を開く」
「そこではお前らに誰が狼なのかを推理してもらう。そして、誰か１人を選んで処刑しろ」
「無事、狼を処刑することができたら羊側の勝利。この建物から出るための脱出の扉が開く」
「つまり、狼になったものは生き残るために、バレないように羊を殺す」
「羊側は、狼の嘘を見抜いて脱出の扉を開く」
「おまえたちは、"お互いの命"をかけて脱出を目指すんだ」
豹柄の服にピンク髪の人「も、もし…狼が羊を殺さなかったらどうなるの？」
ウルフ「その場合は命令違反として、狼は無条件に処刑される」
カメラを持ってる人「そ、そんな…」
ウルフ「これで全ての説明が終了だ」
カスミ「ちょっと待ってよ」
ウルフ「なんだ？まだ他にあるのか？」
カスミ「僕、さっきのことまだ許してないんですけど」
ウルフ「だからどうした？」
カスミ「…いいや。ウルフじゃなくてメリーに聞くことにするよ」
「メリー、僕にとって有益な情報を教えてくれないかな？」
メリー「そ、それは出来ません！」
カスミ「だって…僕だけずっと理不尽だったでしょ？」
メリー「うっ、それはそうですけど…」
カスミ「扉は壊れてるし、イスは何故かないし、どうしようも出来ないのに有無を言わさず、２回も凄く痛いめにあったというのに…」
「さすがにこれは酷いと思わないかい？」
メリー「わ、分かりました。…でも今回だけですよ？」
ウルフ「…待て、俺が話す」
カスミ「おやおや？急にどうしたんだいウルフ？」
ウルフ「こいつが話すと余計なことまで喋るからな」
「ただし、質問形式で答える。そうでなければ話さない」
カスミ「じゃあ僕も条件あるけどそれでもいいなら大丈夫だよ」
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作者名：レド | 作成日時：2023年3月6日 22時
