41話 然るべき制裁を望む ページ43
〜リュウside〜
俺が死んでいると思われて1日後、きっと狼ゲームの事が奴らの耳にはいるのは時間の問題だろう。
そしてこの事を世間に知られないようにするために上の野郎共が騒ぎ、行動しだすだろう。
自分の地位を守るためだけに権力を振るいながら。
シュンスケ「ねぇ〜あと何日くらいでカスミとスミレに会えるの？」
リュウ「早くて4、5日くらいだな」
シュンスケ「えぇ〜？それまでは会えないの〜？オレ待てないよー」
リュウ「お前がもっと"真面目に行動すれば"少しは早く会えるかもな」
シュンスケ「上層部のやつらを根絶やしにすればすぐ終わる話じゃん。めんどくさい」
リュウ「そう言うとこだぞ、シュン」
シュンスケ「カスミとスミレの父親の仇打ちしなくていいの？」
リュウ「もちろんするさ。でもいくら"救いようの無いやつでも家族がいる"んだ。根絶やしにしたら関係ない家族までも巻き込むことになる」
まあ、本当にそう思っているなら復讐とか仇討ちなんてしないだろうけど。
シュンスケ「そっか。…"家族"ねぇ」
リュウ「…すまない、シュンにとって辛いことを思い出させてしまったか？」
シュンスケ「ん？気にしなくていい。もう過ぎたことだから」
「オレが奪われてきた自由を忘れたわけじゃない」
やりたいことを全て制限されて、あげくに強制され続けるのは息苦しいよな。
シュンスケ「でも後悔してない。リュウたちのおかげでね。今もこうして仲良くできてるし」
リュウ「ならよかった。また何かあったら俺たちを頼って構わないから」
本当に凄いよシュンスケは。
シュンスケ「その時は甘えさせてもらうよ。もちろんお互いにね！」
リュウ「あぁ。よろしく」
シュンスケ「よろしく」
「…よし！決定的な証拠を掴む。そして断罪されるがいい！」
「あ、もちろん然るべき処罰をね」
リュウ「俺たちがやろうとしていることはグレーゾーン。…法に触れない、法の抜け道、ギリギリだ」
シュンスケ「その心配はいらない。オレがいる限り大丈夫だよ。…"権力があるから"ね。向こうもそう簡単には手出ししないはず」
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作者名：レド | 作成日時：2023年3月6日 22時
