39話 パルクールde逃避 ページ41
〜スミレside〜
−同時刻−
サトル先生は無事なようでひと安心した。
スミレ「にしても、ユキナリさんがあんな大声出したのにほとんどの人は寝てるな」
オレちゃんなら一瞬で起きるのに。余程疲労が蓄積されてるんだな…。
オレちゃんもかなり疲労が溜まってるけどさ。
スミレ「人を助けられたはいいけど、オレちゃん全然眠くないんだよなー」
そう言いながら、することもないため見まわりをしていた。
スミレ「…あれ？タケオさんそんなところでどうしたんですか？」
タケオ「！あの手紙をよこしたのはスミレか？」
スミレ「手紙？なんのことですか？」
タケオ「スミレなんだろ？じゃなきゃここにこないもんな。やっぱり-」
スミレ「え？マジでわかんないんですが。何ですかさっきから手紙手紙って。え？まったく知らないんだが？」
面倒なことになったな…隙をみて逃げるか。
タケオ「お前から誘ってきたんだろ？」
誰かのことを待ってるのか？
スミレ「はぁ…何のことか知んないけどオレちゃんには関係ないんで」
オレちゃんがカスミとユキナリのもとに行こうとした時。
スミレ「…オレちゃんから離れてもらえないですかね」
タケオ「…」
行儀悪いことしたくなかったけどいいよね。
スミレ「よいしょっと」(タタタタッ…トン
「悪く思わないで、ね！」(ドカッ
壁を蹴って飛び、背後に立って渾身の蹴りをおみまいしてやった。
ちなみにこの間3秒の回避からの攻撃だった。
スミレ「余裕だったな」
オレちゃんは図書室へと全力で走る。それなりに距離がありつつ、ここから近い場所だったから。
そしてサトル先生の無事を確認する前、図書室に明かりがついていた。気になって覗いたらオサムさんがいたからだ。
−図書室−
スミレ「オサムさん、朝になるまでの間一緒に居てもいいですか？」
オサム「かまいませんが…どうなされたんですか？」
スミレ「じつは…」
オレちゃんは一連のことをオサムさんに話した。
オサム「そういうことでしたか」
スミレ「今はもう大丈夫だとは思うんですけど、念のためにと思いまして」
「それにオサムさんともお話ししてみたいと思っていたので」
オサム「そうでしたか」
その後朝まで読書をして感想を言い合い、オレちゃんに限っては家族の話をしていた。
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作者名：レド | 作成日時：2023年3月6日 22時
