３話 相場が決まっている ページ5
〜noside〜
不気味な声「えっと…。み、みなさん！お、"狼ゲーム"へようこそ！」
「は、早く、それぞれの名前が書かれたイスに座ってください！」
しかし、ある二人の人物以外みんなその場に立ち尽くし、声に従う人はいなかった。
サトル「あれ？スミレちゃん、リュウ君、何故座ってるんだい？！」
リュウ「サトル先生、俺はもう歳なんで足疲れちゃったんですよ」
スミレ「んな訳ねーだろ！サトル先生も早く座った方がいいですよ！」
「オレちゃんの勘がそういってます！それにこういうのって従わないと何かしらダメージをくらうって相場が決まってるんです」
リュウ「スミレメタいからその発言やめろ！」
「それにもしも違ってたら、カスミに全責任とってもらいますから安心してください」
カスミ「えっ、理不尽では？！」
サトル「それはカスミちゃんが可哀想じゃないかな？」
カスミ「サ、サトル先生…！」
「あっ、サトル先生も今座ってください」
〜スミレside〜
不気味な声「あ、あの。他のみなさんも、あの人たちみたいに言うこと聞いてください！」
大柄な人「いいから早くここから出せ！俺は警察だぞ！」
あの人大丈夫か？この状況じゃそんなこと言っても意味ないと思うんだが。
不気味な声「警察だろうと、ここから出すわけにはいきません！」
白色のコートの人「じゃあ、どうしたら出れると言うんだ？」
〜カスミside〜
不気味な声「もぉ！言うこと聞かないなら罰を受けてもらいますよ！」
「10秒だけ待ちますからね！」
「10·9·8…」
あれ？僕のイスが無いような気がするんだが？気のせい？
ネコの帽子の人「もう付き合いきれねーんだけど…」
う〜む。女性優先か近くにいる人を優先するか…。
不気味な声「7·6·5…」
コスプレをしている人「ねぇ？一応、言うこと聞いてた方がいいんちゃう？」
カスミ「うん、僕もその意見に賛成です。…と言うことでコスプレのお嬢さん、センスのあるモフ髪さん。ちょっと失礼しますね」
不気味な声「4·3·2…」
目玉の髪飾り？の人「や、やばいんじゃないですか…？」
ふぅ…。何とか間に合ったよ。ちょっと強引だったけどしょうがないよね？
不気味な声「1·0…」
「ルールを無視したので罰を実行します！」
金髪に帽子の人「そんなんで俺らがビビるとでも思ってんのかよ？」
次の瞬間、全身に鋭い痛みが走った。
カスミ「うっ…」
…結構痛いな。でもまだ僕なら耐えられるかな？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：レド | 作成日時：2023年3月6日 22時
