38話 長い沈黙は耐えられないんです ページ40
〜noside〜
スミレ「カスミはこの後歯磨きしたら寝るの？」
カスミ「うん。でもその前にこれまでの情報とかをメモ帳に整理してから寝る」
スミレ「オレちゃんも手伝うよ。どうせすぐには寝れないからさ」
カスミ「不眠症って辛くないの？」
スミレ「負の連鎖しかないよ。それもまあ、人によるけど」
「オレちゃんは平気な方だよ。全く寝れないって訳じゃないしね。最近はだいぶ治ってきたから」
カスミ「そうなんだ。…膝枕しようか？」
スミレ「…え？」
カスミ「今でも車移動の時はやってるじゃん？」
スミレ「…そうだけど今は嫌だ。人の目があるし、恥ずかしいから」
カスミ「わかったよ。気が向いたら言ってね。いつでもしてあげるから」
スミレ「その必要はない。絶対その気にならないから」
カスミ「えぇ〜？」(ニコニコ
スミレ「えぇ〜？じゃないよ、まったく」
〜カスミside〜
カスミ「…このくらいでいいか」
情報整理が終わり一息ついた時、辺りはすでに静寂に包まれていた。
スミレ「オレちゃんはまだ眠くない」
カスミ「う〜ん…カモミールでも飲む？」
その時だった。
ユキナリ「うわあぁぁああああああああ！！」
カスミ/スミレ「うるせぇなぁ…」
カスミ「じゃなかった！急がないとマズイな」
スミレ「オレちゃんは他の人達は無事か確認してくるから、カスミはユキナリをよろしく」
「ついでに犯人が近くにいる可能性が高いから気を付けて。可能なら取り押さえておいて」
カスミ「わかった。スミレも気を付けてね」
スミレ「りょーかい」(スタタッ
スミレのやつ、さりげなくユキナリさんのこと呼び捨てにしてたな。
カスミ「声が聞こえた場所は確か…キッチンの方からだったね」
−キッチン−
カスミ「ユキナリさん！無事ですか？！」
ユキナリ「う、うん。…はぁ」
カスミ「怪我は…なさそうですね」
「落ち着いてからでいいので、何があったか無理のない範囲で教えてもらえませんか？」
ユキナリ「…それじゃあ、落ち着いたら声かけるよ」
カスミ「わかりました。飲み物をいれてきますね」
−数分後−
カスミ「どうぞ、カモミールティーです」
ユキナリ「あ、ありがとう…」(チラッ
カスミ「怪しいものはいれてませんので心配ありませんよ。と言っても安心出来ないですよね…あはは…」
ユキナリ「…」
うん。沈黙が、沈黙が長いよぉ…。スミレ〜。
39話 パルクールde逃避→←37話 シミュレーションって結構大事だよね
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：レド | 作成日時：2023年3月6日 22時
