(狼ゲーム)偽善者は救いを願う (ページ39)

今日:22 hit、昨日:5 hit、合計:2,398 hit

37話　シミュレーションって結構大事だよねページ39

～スミレside～
　ミサキさんとユキナリさんと御茶会をして、リツさんとコウさんをリンタロウさんと一緒にイタズラしていた。

スミレ「う～む…どうしよ、見なかったことにしようかな」(ボソッ
　左腕の時計はただ今午後６時41分を指している。
そしてチエさんが謎の儀式？をしているとこに遭遇していた。正直どうしたらいいかわからないでいる。
　さて、どうしたものか。

→声をかける
→素通りする
→少し様子を見る
→とりあえず戻る

　10分ほど脳内シミュレーションをした結果、短い会話をしてから通ることにした。

スミレ「…あ、こんばんはチエさん」
チエ「ひぃ！…こ、こんばんは」
スミレ「何してるんですか？」
チエ「…こ、降霊術です！」
スミレ「えっ？！これで幽霊が降りてくるんですか？」
チエ「…はい！この魔方陣とロウソクと血を使って-」
　後半からはいかにもなありきたりな内容の話だった。
　引きこもり生活でも欠かさず毎日やっていたらしい。いくら習慣とはいえ、この状況下でもやるんかい！…と脳内でツッコミをいれてしまった。

スミレ「それじゃ、オレちゃんはここら辺で失礼するよ」
チエ「…またお話ししましょう。貴女となら仲良くなれそう…だから」
スミレ「はい。それならカスミとも仲良くなれそうですね。では…」
　と、淡泊な返事をして通りすぎた。

　－キッチン－
スミレ「お腹減ったよぉ～」
　普段ならもう夕食を食べている時間。カスミが作り置きしていることを願い、冷蔵庫を開けた。
スミレ「作り置き…されてない」
　夕食なんて自分で作ればいい。そう思うだろう。しかしオレちゃんは作りたくない。…なぜかって？面倒くさいからだよ。

　森田家は当番·担当制で家事をまわしている。そのため、当番じゃない限りオレちゃんは作る気が起きない。
　ちなみに、オレちゃんとカスミは当番表や下調べ等のプランを立てる計画担当。
　お母さんとリュウ兄さんは月ごとの出費や収入を記録·管理をする会計担当。
　それ以外は当番となっている。

スミレ「と言うことは、カスミはまだ夕食を食べていないと。…作ってやるか、カスミのぶんも」
　とりあえず切って、炒めて、ルーを入れて、煮込んで終わりのカレーを作った。

カスミ「へぇ～、カレー作ったんだ」
スミレ「お前のぶんも作ってやったんだから感謝してよね」
カスミ「ありがとう。スミレは料理が作れてえらいね」
　二人で仲良くカレーを食べた。