１話 三人揃って拉致された ページ3
〜スミレside〜
スミレ「はっ！…いやここどこだよ！」
「てかリュウ兄さんとカスミは？！」
あー、確かオレちゃんたち帰宅中に気絶させられたんだっけ？
にしても随分と雑なやり方だったな。オレちゃんならもっとマシにできるんだけど。素人が後から殴りかかったんだろうね。
何でそんなことが分かるかって？オレちゃん自身がそういったことに詳しいからだよ。
スミレ「取り敢えず電気付けとくか。こういう時に夜目が利くっていいね〜」(カチッ
「うわ眩し。目がチカチカする」
ドアになんか貼り紙があるんだが？
"背中を預けていたものに重要なものがある"
この部屋からでると考えると鍵があるのかな。てか問題が簡単過ぎないか？犯人の知能が心配なんだが？
スミレ「これでこの部屋とはおさらばだね」(ガチャ
一方その頃
〜リュウside〜
リュウ「ん……そうだカスミとスミレは？」
「あいつら大丈夫かな？確か拉致られたんだっけかな。変なことされてないといいんだけど」
でもあいつらなら大丈夫だとは思うんだけど。
スミレはめっちゃ戦闘能力高いし、博識だし。
カスミは護身用にコインカッター持ってるし、知識もあるからな。
心配だけどあいつらなら平気ってことは俺が一番よく分かってるから。 今はこの部屋から出ることを考えないとな。
リュウ「電気付けとかないと始まらないな」(カチッ
ドアに貼り紙が。"一番明るい場所に重要なものがある" これどう考えても電気じゃん。…なんでこんな簡単な問題にしてるんだ？こういうのってもう少し難しい問題にしておくべきでは？
まぁ、別にどうだっていいけど。
リュウ「あったあった。このドアの鍵でいいんだよね？他に調べる所ないし」
「このドアのさきに進むしかなさそうだ」(ガチャ
〜noside〜
スミレ/リュウ「無事だったか/無事で良かった」
リュウ「あとはカスミだな」
スミレ「…サトル先生？！」
リュウ「は？！先生が何故ここに？！」
サトル「スミレちゃんにリュウ君、君たちも連れてこられたのかい？」
「あとそんなに驚かなくても…」
リュウ「そうですね。あとカスミもなんですけど、多分普通に寝てると思います」
サトル「カスミちゃんはいつもと変わらないようだね…」
スミレ「それがカスミの長所でもあり短所でもあるんですけどね…」
リュウ「俺たちはもう慣れてるけど、カスミのマイペースさには感心しますよ」
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作者名：レド | 作成日時：2023年3月6日 22時
