14話 探索3 ページ16
〜カスミside〜
−数分後−
シャルル「キュ！キュ！」(トテトテ…
カスミ「…ん？」
「キュキュー！」(ベシベシ、ペシペシ
カスミ「あれ？ここを叩いた時の音だけ高さが違うね…」
「コウさん！オサムさん！こっちに来てもらえますか？」
コウ「なにか見つけたのか？」
カスミ「はい。シャルルが違和感を見つけてくれました」
オサム「"違和感"ですか？」
カスミ「はい。そこだけ他の場所と叩いた時に音が違うんですよ」
コウ「怪しいな…」
オサム「ですが、それ以外に変わったものがないですね…」
カスミ「そうなんですよね…このことは報告した方がいいですか？」
コウ「いや、まだ不確かだから話さない方がいいだろう。それに黒幕が後から直す可能性もあるからな」
オサム「下手に話さない方がいいと言うことですね…」
カスミ「えっと…分かりました。内緒にしておきます」
〜スミレside〜
−移動中−
オレちゃんは今、サトル先生とミホさんと一緒に図書室を探索している。
信頼できるサトル先生とペアになれて良かった。カスミも兄さんもオレちゃんが"人見知り"って知ってるくせにさぁ…。サトル先生がいなかったらまともに探索できなかったぞ？！ 後で文句言ってやろ。
スミレ「年齢も職業もバラバラ…う〜ん連れてこられた人の関係性がまだ浮かんでこないな…」
サトル「さすがに今の情報だけじゃ難しいんじゃないかな？」
スミレ「それもそうなんですけど、お互いに"認識があっても隠してる"人がいるんじゃないかと疑っているんです」
サトル「…さすがに考え過ぎじゃないか？」
スミレ「う〜ん。やっぱり考え過ぎか…？」
サトル「探索が終わった後にカスミちゃんやリュウ君の意見を聞いてみたらどうかな？」
スミレ「そうですね。あの二人ならではの意見が聞いてみたいです」
「…サトル先生には本当に感謝してるんですよ」
サトル「きゅ、急にどうしたんだい？」
スミレ「改めてお礼を言いたかったんです。オレちゃんが"初めて尊敬する立派な医者"なので！」
サトル「私はそんな立派な医者じゃないよ…外科医になれなかったからね…」
スミレ「何があろうと"米森サトルは米森サトル"です！」
「オレちゃんは他の誰でもない、サトル先生だから認めてるんです。それにオレちゃんたちはサトル先生に救われたんですから」
サトル「！…ありがとうスミレちゃん」
スミレ「サトル先生？」
ミホ「二人とも早く探索しましょう」
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作者名：レド | 作成日時：2023年3月6日 22時
