13話 探索2 ページ15
〜カスミside〜
−移動中−
オサム「なんでカスミさんは1階を探索したいと言い出したんですか？」
カスミ「答えた方がいいですか？」
コウ「あぁ。他にも探索できる場所があるにも関わらず、まっさきに選んだからな。理由があるんだろ？」
カスミ「…隠す理由はないので全部話しますね」
「1階に隠し扉がある可能性が1番高いからです。犯人がわざわざ2階や3階にする意味はないですし、脱出するのに大変だと思うからですよ」
コウ「なるほどな…」
オサム「確かにそうですね…」
シャルル「キュキュー！」(テチテチ
カスミ「ん？どうしたんだいシャルル？」
シャルル「キュ、キュ」(ジーッ
カスミ「お腹すいたんだね…」
オサム「キッチンを探索をするついでにご飯をあげればいいんじゃないですか？」
カスミ「そうですね」
−キッチン−
カスミ「ずっと言いたかったんですけど、オサムさんって小物に合わせてその服装をしてるんですか？」
オサム「！カスミさん、よく分かりましたね！」
「そうなんです…実はこの懐中時計に全て統一しているんですよ！」
カスミ「アンティークですね！やっぱりこういったものは憧れますね…」
オサム「カスミさんもアンティークな小物が好きなんですか？」
カスミ「はい！いつ見ても素敵ですからね♪︎それに僕は"綺麗な物"とか"優雅な物"が好きなんです。今はガラスペンとか持ってます！」
コウ「おい。喋ることよりも手を動かせ」
カスミ「ちゃんと探索してますよ。そうですよね？オサムさん」
オサム「まあ、手は動かしてますね」
「それにしても食料が沢山ありますね。しばらくは食料に困ることはないでしょう」
カスミ「ここに長居させるつもりですかね？」
コウ「俺はこんな所に長居するつもりはない…」
コウさん…この状況ならみんなそう思ってますよ。
コウ「カスミ、そいつにコレをやれ」(ポイッ
カスミ「リンゴですね…。コウさん、ありがとうございます」
「シャルル、ご飯あげるの遅くなってごめんね」
シャルル「キュ〜」(スリスリ
カスミ「…コウさんは動物には優しいんですね」
コウ「一言余計だ…」
カスミ「それは失礼しました」
「お礼としてなんですが…僕はリンタロウさんが怪しいと思うんですよね」
コウ「同感だ。俺もあいつは怪しいと思ってる」
カスミ「はい。さらに言うと黒幕なのでは？と思うんですよね」
コウ「なに？！」
カスミ「それでは失礼します」
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作者名：レド | 作成日時：2023年3月6日 22時
