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41話 伏黒恵side ページ2

38〜40話の恵くんsideやっぱ書きたくなりました。

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俺が寝ている間に彼女も俺も家入さんによって治療されていた。

伏黒くーん?という声により目を覚ました俺は、声の主を膝の上に乗せたままだったことに気づく。


『私のこと支えてくれてありがとう。もう治療してもらったから大丈夫だよ。』

恵「あ、ずっと抱えたままだったか。」


俺の腕から抜け出した彼女は俺の横に座る。

補助監督の会話を聞き流しながらぼーっとした時間を過ごす。
先程まで戦っていたのが嘘のようだ。

戦い、というワードで隣にいる同い年の彼女が領域展開をしたことを思い出す。


恵「なぁ、」

『何?』


ん?と首を小さく傾げたのを横目に口を開く。


恵「戦ってた時のこと、覚えてるか?」

『う〜ん。ぼんやりとしか。』

恵「そうか。領域展開してたのは覚えてるか?」


これは流石に覚えて、


『え、やっぱあれ領域展開だった…?』


ないのか。

彼女の問いかけに首を縦に振って答える。


『マジかー!ついにできたか、』

恵「不完全ではあったが出来てたな。…それより、そんなキャラだったか?」

『え、あ〜、こっちわたしの性格、というか。』

恵「俺はそっちのほつがいいと思う。」


何考えてるか分からない、掴めないよりも全体像が見えている方がいい。

とにかく。


恵「無事で良かった。」

『そうだね。』


ハニカムように彼女は笑う。


恵「…華宮。」

『え、あ、はい!』
 

なんでどもるんだよ。

 
恵「ありがとな。」


初めて呼んだ華宮の名前を頭のなかで反芻する。

少し驚いた顔をする華宮が少し可笑しくて口角が緩む。

いうことは言った、そう思いまた塀に身体を預ける。


『あのさ、伏黒くん!』

恵「なんだ?」

『ら、LI○E、交換しない?』

恵「良いぞ__________って、俺のスマホバキバキだ。」


喪失感あるな…


『私のはかろうじて起動できた…』

恵「良かった、俺もだ。」


電源ボタンを長押しすると芋虫かなんかに齧られたようなりんごのマークが光った。

このマークがついてこんなに嬉しかったことは今までにないぞ。


恵「これで業務連絡も取りやすいな。」




あ、

42話 伏黒恵side→←設定



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凛音 - 本当に面白いです!続きがめっちゃ気になります!頑張ってください! (10月11日 23時) (レス) @page16 id: 0943923905 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:火鳥 | 作成日時:2022年2月27日 15時

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