叶わないはずの恋2 Ninomiya (ページ20)

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60 昨日とは違う（あなたside）ページ20

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あ「ん…」

いつものように、目が覚めて最初に見るのは和の可愛い寝顔…

昨日までの私なら可笑しくて笑えてくるはずなのに、今日は涙が頬をつたった

和を起こさないようにベッドから抜け出すと、私の携帯がなっていた

電話主はマネージャーの原田さんで、慌てて通話ボタンを押した

あ「…もしもし？」

原「もしもしAちゃん？

…大丈夫？」

あ「…はい」

警察から連絡がきてすぐ事務所には話をした

原「ドラマも一段落したんだし、休んでもいいと言いたいところなんだけど…」

急に原田さんが口籠り何も言わなくなった

あ「何かあったんですか？」

原「…撮られたのよ

多分昨日の夜」

あ「そんな…」

細心の注意を払っていたはずなのに、私はなんてことを…

原「とりあえず、事務所にきて社長と話してもらうわ

場合によっては『別居』も考えてもらわないといけない…」

もう一度和の方を見る

兄妹だと思っていた14年間…

恋人として過ごした3年間…

やはり動かなければ…

あ「わかりました」

これからどうするかは私が決める

和を守るためならもう、なにを犠牲にしたって構わない