叶わないはずの恋2 Ninomiya (ページ1)

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41 助け合うことが（あなたside）ページ1

目を開けるとそこは和のベットで、昨日私が寝てしまってから一緒に寝てくれたのだと悟った

時計を見ると午前1時を回っていて

軽く3時間寝ていたんだと気付く

和と気持ちが通じてからというもの、すっかり涙脆くなってしまって

強くならないとと思う

あ「ありがとう…和」

隣で眠る恋人に小声でいう

ありがとうなんて言葉では表しきれないこの思い

和「どういたしまして」

眠っているとばかり思っていた和から、思いもよらず返答が来て

あ「ごめんね、起こして」

和「んーん」

その言葉と同時に手を握られる

その手の温かさに思わず目を閉じる

和「A…」

あ「なに？」

和「もし、今度杯条に何か言われたら、俺に言えよ？

すぐに」

あ「だいじょ…」

大丈夫だよと言おうとした私の唇に噛み付くように和はキスをする

『大丈夫なんて言わせない』

とでも言うように

空気を取り込もうと唇を少し開いたら、

和が舌を口内に挿入してきて私の思考に靄がかかる

あ「んん…っ」

長い長いキスの後、和は私を抱きしめて

無理はしないで

と切なそうな声で言った

この時、私は初めて「大丈夫」という言葉は相手を心配させる言葉でもあることに気付いて

和のことを抱きしめ返すことで和の言葉に応えた